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2014年1月

2014年1月19日 (日)

「倭国」と「日本」は別の国だった!――大和王朝は九州王朝の「別種」(=分家)

一般に、「倭国」はこの国の旧名称で、それが、今の「日本」になった、と言われていますが、文献史学の立場から考えると、それは、とんでもない解釈です。
古田武彦氏も言われていますが、中国の『旧唐書』を見る限り、「倭国」と「日本」は、別の国と考えざるを得ません。なぜなら、『旧唐書』「東夷伝」には、「倭国」と「日本」と、別々の条が建てられているからです。
それでは、『旧唐書』「倭国伝」にはどう描かれているかというと、次のようになっています。
 倭国は古の倭奴国なり。京師を去ること一万四千里、新羅東南の大海の中にあり、山島に依って居る。東西は五月行、南北は三月行。世ヽ中国と通ず。其の国、居るに城郭なく、木を以て柵を為(つく)り、草を以て屋を為る。四面に小島、五十余国あり、皆焉(こ)れに附属す。
   其の王、姓は阿毎氏なり。一大率を置きて諸国を検察し、皆これに畏附す。官を設くる十二等あり。その訴訟する者は、匍匐して前(すす)む...。地に女多く男少なし。すこぶる文字あり、俗、仏法を敬う。並びに皆跣足なり。幅布を以てその前後を蔽(おお)う。貴人は錦帽を戴き、百姓は皆椎髻(ついけい)にして冠帯なし。婦人の衣は純色、裙を長くして腰に襦、髪を後に束ね、銀花長さ八寸なるを佩ぶること、左右各々数枝なり、以て貴賤の等級を明かにす。衣服の制は、すこぶる新羅に類す。
   貞観五年、使を遣わして方物を献ず。太宗その道の遠きを矜(あわれ)み、所司に勅して歳ごとに貢せしむるなし。また新州の刺使高表仁を遣わし、節を持して往いてこれを撫せしむ。表仁、綏遠の才なく、王子と礼を争い、朝命を宣べずして還る。
   二十二年に至り、また新羅に附し表を奉じて、以て起居を通ず。

これは、明らかに「日本(=大和)」ではありません。地理的に、大和は「四面に小島、五十余国あり、皆焉(こ)れに附属」している「山島」国家ではありません。むしろ、これは、九州を表していると考えられます。

私は、「倭国=九州王朝」の立場です。『旧唐書』「日本伝」には、倭国との関係について、次のように書かれてあります。
日本国は倭国の別種なり。 その国日辺にあるを以て、故に日本を以て名とす。
或いは曰う、「倭国自らその名の雅ならざるを悪(にく)み、改めて日本となすと。
或いは云う、『日本は旧(もと)小国、倭国の地を併せたり』と。 その人、入朝する者、多く自ら矜大(きょうだい)、実を以て対(こた)えず。故に中国焉(こ)れを疑う。
又云う、『其の国の界、東西南北各々数千里あり、西界南界は咸(み)な大海に至り、東界北界は大山ありて限りをなし、山外は即ち毛人の国なり』、と」と。
ここでの「日本」は、「近畿天皇家」と解釈してよいでしょう。「神武天皇」以来、「万世一系」の大和王朝です。
日本は倭国の「別種」であり、また、「小国」と呼ぶ人もいたようです。

そして、肝心なことは、倭国は「世ヽ中国と通ず」とありますが、日本にはそのような痕跡がないことです。
つまり、「邪馬台国」や「和の五王」は、近畿天皇家とは無縁の話ではないか、ということが考えられます。(『古事記』や『日本書紀』にも、推古天皇の頃までの間、中国に正式な使者を送ったとする記録は、ない。尚、『新唐書』には「日本は用明天皇の頃に初めて中国と国交を持った」という意味のことが書かれてある)

このことから、私は「倭国」と「日本」は別の国であったと考えます。
そう考えてみると、「ヤマトタケル・仲哀天皇説話」や「磐井の乱」の話もよくわかると思います。
神武天皇は九州王朝の出身ですが、九州から大和に東征して、新しく作った国が、今の「日本」だったのでしょう。
弥生時代に日本は、「銅矛圏」と「銅鐸圏」に別れていましたから、そうであっても何ら矛盾はないわけです。


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神武天皇は実在した! 【日野智貴の衝撃古代史再考】

日本の古代史では、「神武天皇、架空説」が「大前提」となっているのが現実ですが、私はそのような歴史観には納得できません。
 
保守派学生連盟の私が言っても説得力がないと言われるかもしれませんが、思想的には完全な左派の伊藤義彰氏も、神武東征は史実であったという立場です。

伊藤論文から引用します。

第一代天皇とされ、現天皇家の祖先とされている神武天皇については、いわゆる「神武東征」説話が古事記・日本書紀にかなり詳しく語られています。現在ではこの「神武東征」説話が全て作り話とされ、従って過去の歴史事実を何一つ反映したものではないとされており、それを証明するための研究が盛んに行われて、それ相応の成果を収めているやに見えます。すなわち、「神武架空説」は現在の常識であり、定説となっています。
   作り話だという前提で古事記・日本書紀の語る「神武東征」説話を一読すると、誰もが感じるのではないかと思いますが...、何故?と首を傾(かし)げたくなる二つの不思議に出会います。しかも定説では二つの不思議に対する明確な答えが示されていないように思われるのです。
   一つは、何故、こんな話をわざわざ造作するのか、造作しなければならないのか、というような話がいくつも出てくるのです。神武を初代天皇として相応しい尊貴な徳の高い人物として造作すればよいものを、何故か、騙し討ちや残虐な殺戮場面を何度も描いて、むしろ残忍非道な人物に仕立て上げているようにさえ思えるのです。神武の後を嗣いだとされる綏靖天皇は、異母兄を殺して二代目に収まっていますが、何故、こんな話をわざわざ造作する必要があるのか理解に苦しみます。古事記にいたっては、神武天皇の死後、その子(多藝至美美命 たぎしみみのみこと)が神武の正妃だった継母(伊須気余理比売 いすけよりひめ)を自分の妃にした話まで載せています。綏靖(すいぜい)は、この異母兄であり、母(伊須気余理比売)の夫(義理の父)である多藝至美美命を殺して二代目の天皇になったとしているのです。こんな話までどうしてわざわざ造作したのだろうと不思議でなりません。
   二つは、「神武東征」説話には古事記・日本書紀が編纂された奈良時代にはなかった地形や、その地形にまつわる地名が出てくるのです。奈良県と大阪府の境をなす生駒山の西麓(大阪府側)のクサカ・タテツなど現在でも残っている地名です。これらは瀬戸内海を東へ航行してきた神武が、船を停泊して上陸し、長髄彦と戦い、敗退したところにまつわる地名として出てきます。地名の残存率はかなり高いとされていますから現在まで残っていても何の不思議もありませんが、問題は、神武が停泊・上陸した地点が、奈良県と大阪府の境にそそり立つ生駒山の西麓だとされていることであり、クサカ・タテツなどもこのあたりの地名だということです。つまり神武は生駒山の西麓まで船で行き、クサカ・タテツの地名の残るところに停泊・上陸して長髄彦と戦い、再び船で大阪湾に逃れたことになります。生駒山西麓の地域から大阪市の上町台地にかけて広がる平地を河内平野と言いますが、神武は大阪湾から生駒山の麓までこの河内平野を船で往復したことになるのです。現在の地形からそんなことが想像できるでしょうか。同じことは奈良時代にも言えることであって、古事記・日本書紀が編纂されていたころも河内平野は既に陸地であって、大阪湾から生駒山の麓まで船で行けるはずもなかったのです。船で航行することなどおよそ不可能な河内平野を大阪湾から生駒山麓まで船で往復したなどというような話をわざわざ造作する必要がどこにあるのでしょうか。
   以上、二つの不思議が、「神武東征」説話が造作されたとする歴史学の常識・定説に納得できない理由です。

私も、伊藤氏の立場に賛同します。

私は、やはり、文献史学的に考えて、『古事記』神話には、かなり信憑性が高いと思います。

なので、これから、『古事記』をもとに、日本の古代史を読み直していこうと思います。

無論、『古事記』のすべてが正しいとは、限りません。
なので、まずは、中国の史書や、「同時代史料」である「金石文」とともに、『古事記』の史料批判を行い、古代史のなぞを解明しようと思います。
一般的に、考古学の立場から古代史のなぞを解明するのが主流ですが、考古学でも、「金石文」の解釈などは、文献史学とも深い関係があります。それに、文献史学の研究成果は、まだ発見されていない古代遺跡を、こう科学者が発掘する呼び水になることも、しばしばありました。
私の文献史学論による、新しい古代史に、ご期待ください。

2014年1月14日 (火)

大津いじめ隠蔽で「違法行為」判決!


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大津市の中学校でのいじめ自殺事件で、大津地裁は、市の教育委員会が遺族に対して、黒塗りのアンケート結果を開示したことは、『個人情報保護条例』に違反し、「公務員の不法行為」にあたるとして、市に遺族側への賠償を命じた。

私は、この判決を高く評価する。

 いじめを受けた大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を巡り、中学校から全校アンケート結果の内容を口外しないとの確約書をとられるなどして精神的苦痛を受けたとして、父親(48)が市に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、大津地裁であった。長谷部幸弥裁判長は、市側の責任を認め、市に30万円の支払いを命じた。

 訴状などによると、父親は生徒の自殺後間もない2011年10月下旬、学校から全校アンケート結果の資料を受け取る際、「個人情報が含まれるので部外秘にする」との確約書を求められた。父親は、確約書の存在が障害となり、自由な行動が制約されたと主張していた。

 市側は父親の提訴後、「心情を損なったことをおわびする」とし、賠償責任は争わないとしていた。

 父親らは市や加害者とされる元同級生らを相手取り、約7700万円の損害賠償を求める訴訟も大津地裁に起こしている。

(2014年1月14日13時26分  読売新聞)


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よく誤解されているが、教育も「行政」の一機関であり、教育者も国家権力を担うものである。
『特定秘密保護法案』の例を見るまでもなく、権力者は情報を隠蔽するものである。 教育現場においては、<日教組・教育委員会>という「権力者」が、違法に必要な情報を開示しなかったのである。
いじめの隠蔽は、まさに、日教組の得意技であるが、そもそも、憲法すらも無視する彼らであるから、特に驚くべきことでは、無いのかもしれない。 (平成25年6月15日付ブログ記事 憲法違反の避妊奨励教育参照)
しかし、例のアンケート結果には、犯罪的ないじめの報告もあったという。
このことは、生徒を指導すべき、教育者、権力者が、犯罪の被疑事実を隠蔽し、生徒による犯罪行為を実質的に幇助しているということである。


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無論、いわゆる「いじめっ子」が本当に犯罪をしていたか、は、裁判で決着をつける必要がある。
この事件では、週刊誌報道などを根拠として、木村束麻呂と呼ばれる少年が犯人ではないか、という疑惑があるものの、私はこうした事案については「推定無罪」の原則が適用されるべきであると考えているので、断定は差し控える。
 
ただ、保守系ブログ等の情報から推察するに、彼は典型的な、左派家庭で育ったものと思われる。しかし、これも「推測」以上の域を出ないので、私としては、このような重大疑惑がある以上、警察や検察も国策捜査などをせずに、きちんとこの問題を解決し手頂きたいと思う。(一部の罪では起訴されているので、裁判結果を待ちたい)
今回、大津市の日教組・教育委員会は、本来なら刑事訴訟ものとなっていた事案を、違法な手段で隠蔽し、「生徒が犯罪をしたとしても、先生はそれを隠してあげますよ」という態度を示したのである。
今回の事件は、権力者・教育者が、「いじめっ子の味方」となったことを示すのだ。
今回の事件をきっかけに、教育現場における日教組支配、という問題についての、追及が深まることを願っている。

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2014年1月 3日 (金)

宇宙の誕生・終末と「超ひも理論」

「ビッグバンは、宇宙誕生の時の大爆発ではない」――――こういう話は、知っている人は知っている、知らない人は信じない、というたぐいの話である。

ビッグバンによって、宇宙が始まったわけではないが、宇宙誕生から、0.0000000000000000000000000000000000001秒後に、ビッグバンがあったのである。(初心者でもわかるように、あえて数値化した)

それでは、ビッグバンの前には何があったかというと、インフレーション期があった。

以前、「中学生でもわかる憲法論」を書いた私は、「中学生でもわかる宇宙論」を書こうと思ったが、それが不可能なことに気付いた。

中学生相手に「インフレーション」というと、社会で習う、経済のインフレ、デフレのことになってしまう。そして、政治家志望の私にも、そちらの方が親しみのある使い方である。(笑)

というわけで、この記事では、私と同年代の高校生向けに、宇宙がどうのようにして誕生し、どのように終末を迎えるかを書いていく。(小学生でも理解できないことはない話だけどね)義務教育レベルの知識があれば理解できるような文章にする。


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まず、ビッグバンが「水素爆発」という話があるようですが、そもそも、宇宙誕生の際には、水素はありません。

宇宙誕生は、インフレーションによって、できたばかりの宇宙が急激に膨張することから、始まります。(インフレーションの前は?ということについては、あとで答えます)

さて、宇宙の物質を構成する原子は、原子核と電子からできています。

原子核は、陽子と中性子からでき、陽子は+の電気を持ちます。電子は-の電気を持ちます。ついでに言うと、+の電気を持つ電子を陽電子、-の電子を持つ陽子を反陽子と言います。

さて、電子はレプトンという種類の素粒子の一種です。陽子や中性子は、クォークという種類の素粒子が複数合わさってできています。そして、こういうクォークやレプトン、さらには、光子(光)や重力子(重力)といったエネルギーも、すべて、一つの「ひも」の変化した姿であるというのが、「超ひも理論」です。

ついでにいうと、「超ひも」ではなく、「ひも」です。「ひも理論」に「超」が付いたから「超ひも理論」なのです。「ひも理論」というのは、日本人の学者が考えたもので、ノーベル物理学賞を取っています。


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宇宙誕生の瞬間には、何があったのか、不明です。そもそも、宇宙誕生の際には、「時間」そのものがなかった、という説もあります。

こういうとおかしいようですが、そもそも、「時間」と「空間」は、宇宙があってこそ成立する概念なので、宇宙誕生の際に時間がなくても不思議ではないのです。

ホーキング博士は、「宇宙誕生の際には、『虚数時間』があった」と、言うことを述べています。もっとも、「虚数」を習うのは高校三年生になってからですね。


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さて、「超ひも理論」では、宇宙は「ひも」が膨張してから今の大きさになったということなので、いつか、この「ひも」は、再び小さくなるわけです。

理論上、もうそろそろ、宇宙は小さくならないとおかしい、という説もあります。

しかし、最近の観測結果では、逆に宇宙が急激に大きくなっているそうです。

こうした今の宇宙の状態のことを、「第二次インフレーション期」という立場もあります。

ただ、いつまでも、宇宙が急激な膨張を続けることはあり得ないでしょう。

そもそも、宇宙のすべての物質は、全て、いつか崩壊します。

さきほど、「原子核」が陽子と中性子からできていると言いましたが、陽子は、いつか、崩壊すると、理論上はなっています。(もっとも、ほとんど崩壊する確率は0に近いのだが)

中性子は、単独では15分で崩壊します。陽子と中性子が崩壊すると、それは事実上の宇宙の終末と言いてよいとおもいます。

また、今の第二次インフレーション期は、ダークエネルギーが原因と考えられ、ダークエネルギーも無限にあるわけではありませんから、いつか、これも集結し、宇宙は収縮に向かうと思います。

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