満洲国愛新覚羅溥任親王殿下が薨去/過去には「溥儀研究者との訴訟」も
満洲国の愛新覚羅溥任親王殿下が、昨日、96歳で薨去されました。
溥任親王殿下は、満洲国第二代皇帝・康徳帝陛下の末弟で、第三代皇帝・「復光」帝陛下、第四代皇帝・頣皇帝陛下の遠戚に当たります。
満洲国臨時政府より満洲国市民権を授けられたものとして、心よりお悔やみ申し上げます。
愛新覚羅溥任親王殿下は、1918年生まれで、清朝の皇族、愛新覚羅載灃殿下の四男として生まれました。
1947年には競業小学校を設立、校長に就任。1948年の中国革命以降も、西板橋小学校や廠橋小学校で1988年まで教鞭を執られました。退職後は歴史学者として活躍されました。
2009年には、溥儀研究の第一人者として知られる吉林省社会科学院の王慶祥氏が、溥任親王殿下に著作権を侵害されたとして訴訟を起こしましたが、殿下は「王氏のほうこそ、溥儀の資料を盗んだ泥棒だ」と応酬することもありました。
中華人民共和国の北京市人民政治協商会議委員も三期務められていました。
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