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2016年6月16日 (木)

舛添問題の本質


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私が舛添を批判しているのは、彼の政治とカネの問題が理由では、ない。無論、舛添の政治をカネの問題を追及して、辞任に追い込んだ皆さんには、感謝しているが。

素晴らしい政治家が、多少ぜいたくな暮らしをしていても、全く、問題はない。

誤解を恐れずに言うと、問題は、舛添要一という男が、政治資金で贅沢三昧をしている、ということなのであって、全ての政治家が贅沢をしてはいけない、というわけでは、ないのだ。

より正確に言うと、政治家がそれに見合った贅沢をすることは、決して、悪いことでは、ない。

イギリスの貴族は、パブにはいかない、という有名な話がある。貴族ならば、それに見合った支出をしなければ、ならないのだ。

日本は君主政体の国であって、共和政体の国では、ない。君主政体と共和政体とでは、奢侈というものの位置付けが、根本から異なる。

それは、モンテスキューが『法の精神』で、繰り返し述べてきたところだ。

私は、政治家の歳費や政党助成金をもっと増額すべきである、と思うし、落選者に対しても、ある程度の公費助成を行うべきである、と思う。

実際、落選議員が所得0円になる、というような話も存在する。そこまで生活に困窮した政治家だと、誰かが裏金を持ってきて、それに飛びついてしまったとしても、おかしくない。

今の日本は、政治家への公費助成が少ない上に、選挙に金がかかるシステムだから、金持ちしか政治家になれない。そんなことでは、ダメなのだ。


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繰り返し言うが、政治家が贅沢をするのは、決して、悪いことでは、ない。

政治活動とは、公益事業であって、営利事業では、ない。税制上も、そのように扱われる。

どうして、公益のために仕事をしている政治家が、営利目的で仕事をしている大企業の経営者や株主たちよりも、低い給料で暮らしていくことが、許されるのであろうか?

政治家だけでは、ない。NPO法人の職員の所得も、多くて年収300万円である、という。

公益のために働く人が、貧しくて、営利目的で活動している人の中には、暴利をむさぼっている人がいる。ヘッジファンドの平均年収は、4000万円を超えている、という。中には、億単位の金を稼いでいる人も、存在する。

これは、明らかに、おかしい。

繰り返すが、政治家やNPOは、公益のために、仕事をしているのである。

念のために言うと、企業の経営者や株主が、それに見合った所得を得ること自体は、問題ない。問題は、それに対する、政治家やNPOの所得が少ない、ということだ。

ただし、これには、大前提がある。

それは、その政治家が、公益のために仕事をしている、ということだ。


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多くの政治家は、多かれ、少なかれ、公益のために仕事をしているだろう。

でないと、政治家と職業は、やってられないはずだ。世襲議員であっても、親の資産を使って生活をしていくほうがはるかに楽だろうし、財界や労組の組織内候補も、政治家などにならずに、これまでの定職についていた方が、遥かに生活は安定している。

ましてや、一般人から政治家になった方は、それなりの覚悟がないと、立候補すらできないわけで、公益のことを全く考えていない政治家は、存在しないはずだ。

だから、政治家には、ある程度の奢侈は許される。(これが、共和政体の政治家であると、そうはならない。共和政体では、金持ちへの嫉妬が、必然的に発生し、それが共和政体を腐敗に導くのである。)

もっとも、君主政体においては、「名誉」が重要な事項である。政治家の贅沢は、「名誉ある奢侈」でなければならない。

例えば、現在与党の税調会長をしている、某元経済産業大臣みたいに、政治資金でSMバーに行っているようでは、「名誉」のかけらもない。そんな人間が、この国の税制を決めているようでは、日本の君主政体も、腐敗していくだろう。

「君主政体は、名誉がなければ腐敗する」――このことを、モンテスキューは強調していた。


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こう考えると、かなりひどい女性蔑視発言をしていた、舛添が都知事に就任したこと自体が、この国の君主政体を腐敗させるものであった。

都知事就任後も、セクハラ野次を聞いて笑っていたぐらいなのだから。

そういう人間は、そもそも、都知事になっては、いけなかった。

舛添要一が、子宮頸がん予防接種推奨派であり、そして、原発再稼働容認派であることも、問題だ。

私は、前回の都知事選で、細川候補の当選を願っていた。

舛添に対しては、就任直後から、一刻も早く、やめてほしい、と思っていた。

政治家にふさわしくない人間の、「政治とカネ」の問題を追及するのは、正しい。

しかし、「政治とカネ」の問題があるから、政治家にふさわしくないわけでは、ない。

このことを、忘れてはならない、と思う。


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