憲法論議の出発点
「『大日本帝国憲法』の改正によって『日本国憲法』が成立した」というのは、間違い。
それは、私だけが言っているのではなくて、憲法学界の定説でもある。皆さんが、教科書で習った憲法論はデタラメです。
その証拠に、貴方は学校で「八月革命説」を習いましたか??
「八月革命説」というは、簡単に言うと『日本国憲法』は「革命」によって成立したとする説で、それが、今の憲法学界の定説です。
なのに、『日本国憲法』が『大日本帝国憲法』の正統な後継者であるかのようなことを言っている人たちが、一部にはいる訳です。その言う人たちは、専門家の間ではほんの一部であり、高校の教科書もよく読むと、遠回しに八月革命説的なことを書いています。
しかし、政府にも面子があるので、「『日本国憲法』が『大日本帝国憲法』の正統な後継憲法だ!」というデマが広がるのを――法務官僚などは全く信じていない話ですが――放置しています。
これが、憲法論議の出発点、です。
『日本国憲法』が、『大日本帝国憲法』の改正としては無効である、というのは、ほとんどの学者が認めるていることであり、では、なぜ、『日本国憲法』が有効なのか、ということを説明するために編み出されたのが、八月革命説なのです。
なので、憲法論議は、まず、この八月革命説の是非から、出発する必要があります。
『日本国憲法』が『大日本帝国憲法』の後継憲法である、という幻想は捨てましょう。
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コメント
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日野智貴先生、とても為になるブログ記事、ありがとうございます!
『大日本帝国憲法』の復原・改正しか、あり得ませんよね!
投稿: 腕時計ショップ | 2020年6月 2日 (火) 19時00分