9月29日は大東亜戦争完全終結の日
昭和27年4月28日、我が国は連合国のうち、48か国と『サンフランシスコ平和条約』を締結して戦争状態を終結、占領状態からは解放されました。
しかし、これで、国際法上の大東亜戦争が、終わったわけでは、ありませんでした。
他の国々とは、まだ、国際法上の戦争状態は、集結していなかったのです。
特に、最後まで戦争終結が遅れたのが、中国でした。
当時の日本政府は、蒋介石率いる「台北政府」が中国の正統な政府であると、認めていたからです。
中華民国は昭和23年の中国革命で滅び、大陸では新しい国である中華人民共和国が、誕生していました。一方、蒋介石率いる中華民国の残党は、日本の領土である台湾を占拠して、地元の住民のを虐殺し、「白色テロ」という過酷な支配を行うのです。
彼らが築いた「台北政府」は、自分たちこそが中華民国の正統な政府である、と僭称していました。そして、台湾人を虐殺していたこの独裁政権の言い分を、当時の自民党政権も認めていたのです。
その結果、日本と中国の国交は長い間、回復せず、戦争状態も集結しませんでした。
昭和47年9月29日、田中角栄首相が中国を訪問し、『日中共同声明』で中国の正統政府である中華人民共和国を国家承認し、中国との戦争終結を宣言しました。
こうして、やっと、国際法上の大東亜戦争が終結したのです。
今日は、その日から44年目です。
日本と中国の実相が顕現され、今後、より一層、平和な関係を増進されることを祈らせていただきます。
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