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2016年11月 9日 (水)

「トランプ大統領」誕生はアメリカの腐敗の象徴である。共和政体に自由主義を導入すると、必然的にブルジョワ独裁となり、腐敗する。


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トランプ候補にアメリカ大統領選の当選確定が出た。

今回の大統領選挙は、一言でいうと「既得権益派のブルジョワの傀儡」と「反既得権益の一匹狼のブルジョワ」が闘い、後者が勝ったということである。

共和政体に自由主義を導入すると、必然的にブルジョワ独裁となり、腐敗する。モンテスキューが『法の精神』で述べた予言が、的中した。(無論、モンテスキューは「ブルジョワ独裁」なる単語を用いてはいないし、彼は共和政体が腐敗しやすいことは述べたが、そのメカニズムについては直感的把握のレベルにとどまっているのであるが。)

モンテスキューに言わせると、共和政体は「平等への愛」(私はこれは「友愛」というほうが正確だと思いが)がなければ腐敗し、それを防ぐためには(私の言葉で要約すると)共産主義的な社会を築かなければならない。自由を認めると共和政体は必然的に腐敗し、もしもまだ腐敗していないのだとすれば、それは外的要因によって腐敗が阻害されているだけである。

――実際には、アメリカでは宗教の力で曲がりなりにも「博愛精神」が機能して、腐敗をここまで遅らせることができた。

しかし、信仰は強制できない。

トランプ当選によって国際金融資本に打撃が与えられるとしたら、それは良いことだ。彼がこれまで公言していた堕胎禁止まで行って下されればさらに良い。

だが、彼が公約を守るという保証もない。これまでのアメリカの政治家は、少なくとも表向きは公約を守るふりをしたが、トランプはその「ふり」すらしない可能性もある。

いずれにせよ、共和政体の破綻の始まりである。我々は、いよいよ近代国家の迷妄から覚める時が来たのである。


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トランプは、ウォール街から一切の資金を受け取っていないことを強調した。

確かに、既得権益からの資金援助を受けていない人間が大統領になることは、改革推進のきっかけにはなるかもしれない。

私の尊敬する政治家である、外山斎先生もこう述べられている。

実は、私も同感だ。

現在のアメリカの支配階級の考えだと、日本の利益にはならない。ヒラリー・クリントンは親中派であり、テロとの戦争の推進派でもある。日本の利益にはならない。

しかしながら、ここで私が論じたいのは、日本の国益では、ない。思想面での問題である。


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日本にも、トランプと同じようなことを主張した人物がいる。

マック赤坂氏だ。

彼は、今年の東京都知事選で「私は金持ちだから、給料はいりません!」という旨の主張を行ったところ、最初は泡沫候補であると思われていたのに、初出馬時の11倍以上の過去最高記録の票を得た。

トランプも、数十年間の間、ずっと泡沫候補であった。

「ウォール街のお金はいらない」者が当選したアメリカと、「国民の税金を受け取らない」者が躍進した日本。一見違うようだが、その本質は似ている。

よく「政治家の給料は高い」と勘違いしている国民がいるが、士大夫たるもの、お金は天下国家のために使わなければならない。政治家の給料と言っても、実態はその所属政党の活動費である。

政治活動は、営利活動ではない。そのため、政治活動を行うものの経済的負担は大きい。

だが、日米ともに、政治家の資金集めに対する国民の目線は冷たくなっている。その結果、「資金を集める必要のない人間=最初からお金が山ほどある人間」が歓迎される傾向にある。

その内、日本でもマック赤坂が泡沫候補から脱却し、トランプのように躍進して、どこかの知事クラスには当選しているかもしれない。

これは、共和政体の必然である。共和政体において資本主義を導入すると、ブルジョワ独裁になるのは当然だ。なぜならば、選挙には多かれ少なかれ金がかかるし、何よりも、一般大衆自体がブルジョワを中心とする既得権益の利益を享受して生活しているからである。

近世ヨーロッパの絶対王政を支えたのは、ブルジョワ階級の市民層であった。その時に確立した「君主主権論」が近代国家権力の基礎となり、それを「民主化」したのが「国民主権論」である。

「トランプ大統領」が誕生すると、多かれ少なかれアメリカの既得権益は破壊されるであろう。

だが、トランプ自身がブルジョワ民主主義の協賛者であることからすると、労働者の生活は守られず、また、「民意の暴走」が防がれる可能性も少ない。

吾々は、近代国家の枠組み自体を疑う必要がある。


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