菅直人という男の人間的欠陥
生長の家の森の中のオフィスには、かつてから政治家が訪問するなどしていたが、政教分離の観点からそのことが表に出ることはなかった。
ところが、先日森の中のオフィスを訪問した菅直人という男は、違った。
宗教と原発
2016-12-19
テーマ:ブログ
福島原発事故から5年9か月。今日の朝日新聞朝刊には宗教界でも原発に対する思索が深まっている様子が紹介されている。仏教界では多くの宗派が脱原発に傾斜している。またキリスト教でも原発の廃止を求める動きが強まっている。
私は先日、生長の家の山梨県北杜市に建設された新しい本部「森の中のオフィス」を訪ねた。国産材を使った木造の建物で、徹底した省エネの建物。太陽光発電、太陽熱暖房、バイオマス発電を備えた自然エネルギーによるエネルギー自給のオフィスであった。生長の家も脱原発を明確にし、環境重視の路線を強めている。
原発の問題は人間と科学技術の関係をどう考えるかということにつながる。私は学生時代、核兵器に反対する科学者が集ったパグウオッシュ会議に関心を持った。人間を滅ぼす核兵器を人間が開発した矛盾。原発も同じ矛盾を抱えている。
言っていることは立派だが、菅直人が言った瞬間、全てが胡散臭くなる。
これは、生長の家を潰すための謀略ではないか、とすら思いたくなる話だ。
2011年の民主党代表選挙において、原発再稼働を推進する野田佳彦と脱原発を訴える海江田万里先生が対決、当時首相だった菅は野田を応援した。
結果、海江田先生は落選し、野田が総理に就任して原発再稼働に消費税増税を推進した。
彼は、酒によって海江田陣営の選対に嫌がらせ電話を掛けるなどしていたという。
福島県知事選においても、民主党(当時)が脱原発を争点にせずに与野党相乗りにしたのは、菅直人が福島県の守旧派勢力と親しかったからである。
菅直人は表向きは脱原発を主張しているが、所詮はパフォーマンスに過ぎないのだ。
そもそも、今の安倍政権の政治は、菅政権の延長線上にある。
民主党は本来、小沢一郎先生や海江田万里先生、外山斎先生、青木愛先生、原口一博先生、細野豪志先生と言った愛国者が主導して政権交代を実現させたのである。
しかし、鳩山由紀夫元総理の優柔不断さにより、「菅直人――野田佳彦――岡田克也」ラインに党を乗っ取られてしまった。
この「菅直人――野田佳彦――岡田克也」ラインの上に、現在の民進党代表である蓮舫も存在する。
このラインを支えているのは、守旧派労組集団の「連合」である。
連合の中核を担っているのは、唯物論教育を推進してきた日教組、原発推進派で唯物論文明の利益受益者である電力総連、新左翼・革マル派の影響を受けているJR総連といった集団である。
つまり、古い唯物論文明において既得権益を握っている人たちであり、生長の家の主張する新しい文明の構築とは正反対、思想的には安倍政権と同根の集団だ。
菅直人は、次のように主張している。
安倍政権は日本の原発を再稼働させ、さらにイギリスにまで原発建設費用を貸し付けようとしている。目先の利益だけを考え、子や孫の将来の安全を無視した狂気の政策だ。全ての宗教団体が原発に反対という一点で結集すれば、政府の方針を覆すことができる。
だが、いくら宗教団体が結集しても、政治家が動かなければ「目先の利益だけを考え、子や孫の将来の安全を無視した狂気の政策」を覆すことなど、できない。
宗教団体が政策決定のプロセスに直接には関与しない、というのが「政教分離」のげんそくだからだ。
菅直人が本気で、安倍政権の政治を覆そうと考えているのであれば、どうして、福島県知事選で自民党を同じ候補を支持したのだろうか?
どうして、原発再稼働推進派の野田佳彦を総理にしたのだろうか?
こうした過去の反省を見せない限り、菅直人は唯物論左翼の安倍政権の補完勢力であり、彼の主張する「脱原発」も、森の中のオフィス訪問も、所詮はパフォーマンスにすぎない、と判断せざるを得ないだろう。
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