基礎知識なしで判るダーイッシュ事変(自称「イスラム国」問題)
「フィリピンにイスラム国が!?」というニュースが流れている一方で、いわゆる「イスラム国」問題やシリア情勢の詳細を伝えるメディアは減ってきています。
そこで、今回はいわゆる「イスラム国」をめぐる問題――ここでは「ダーイッシュ事変」と呼びます――を、基礎知識0でもわかるようにまとめてみました。
1.キリスト教とイスラム教の対立
キリスト教とイスラム教の仲が悪い、ということをなんとなく知っている人はいるかもしれませんが、それがどうして戦争にまで発展するのかは、わからない人も多いと思います。
まず、キリスト教とイスラム教の神様は同じ神様です。
同じ神様なんだけど、その神様についての「解釈」が違うといえばわかりやすいでしょうか?
一番わかりやすいのが、神様とイエス・キリストの関係です。
キリスト教もイスラム教も唯一絶対の神様を信仰しています。
さて、「唯一絶対の神様」が人間であることはあり得ませんよね?だって、「唯一絶対の人間」なんか、あり得ませんから。
まぁ、どこかのカルトは自分たちの教祖を「唯一絶対神である」と主張していますが、キリスト教もイスラム教もそんな怪しげなカルト信仰ではありません。
そこまではキリスト教もイスラム教も一致しているのですが、問題はその次です。
イエス・キリストは神様でしょうか?人間でしょうか?
奇蹟ならそこらへんのカルト宗教の教祖でも起こします。だから、イエス・キリストが奇跡を起こしたからと言うだけでは、「凄い人間」で終わってしまいます。
しかし、キリスト教もイスラム教も、イエス・キリストは処女であった聖母マリアから産まれた、という点では一致しています。
天皇陛下のご先祖様がサメから産まれたという話はありますが、さすがに父親無しで人間が産まれたという話はほとんど聞きません。
ですから、ここでの争点を簡単に言うと
「イエス・キリストは処女から産まれた!これはイエス・キリストは人間ではない証拠である!イエス様はあの唯一絶対の神様と一体なのだ!」
というのが、キリスト教の見解。
「確かに、イエス・キリストは処女から産まれた。だが、神様は全知にして万能であるから、そういう奇蹟で人間が産まれても不思議ではない。イエス・キリストは神様に特別に選ばれた預言者の一人ではあるが、神ではない。」
というのが、イスラム教の見解です。
(※人間としてあり得ない産まれ方をした、ということがイエス・キリストへの信仰の重要な根拠になっているわけです。)
2.イスラエル問題
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<キリスト教とイスラム教の対立>
・どちらも信仰している神様は一緒。
・神様やイエス・キリストを巡る教義の解釈が違う。
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さて、そうしたキリスト教とイスラム教の対立がどうして戦争にまで発展するのかと言うと、それはイスラエルを巡る領土問題があるからです。
イスラエル、より正確にはイスラエルの中心地であるエルサレムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三大宗教の聖地です。
なお、ユダヤ教も信仰している神様はキリスト教やイスラム教と一緒なのですが、ユダヤ教ではイエス・キリストは神様とも預言者とも認めていません。
で、イスラエルは元々ユダヤ人の領土だったわけですが、ユダヤ人はローマ帝国やその他諸々の国々と戦い負けてその土地を失うわけです。
そしてエルサレムは永くローマ帝国が支配していたのですが、ローマ帝国もやがて分裂します。
そして、イスラム教徒の帝国がエルサレムを支配するわけです。
そこでキリスト教側もローマ教皇率いるカトリック教会がヨーロッパ諸国に銘じて軍隊を集めて「十字軍」を結成、自分たちがエルサレムを支配しようと軍隊を送りますが、最終的に失敗に終わります。
そうして千年近くもエルサレムを含むイスラエルにはイスラム教徒が済むことになったのですが、そんな現状を見て
「いや、イスラエルは俺たちのものだ!」
と主張したのが、ユダヤ人(ユダヤ教徒)です。
第一次世界大戦でイスラエルを支配していたオスマン帝国(イスラム教徒)は崩壊、さらに代わってイスラエルを始めとする中東を支配しようとしていたキリスト教諸国(イギリスやフランス)も第二次世界大戦で疲弊したので、そのチャンスにユダヤ教徒はイスラエル共和国と言うユダヤ人の国を建国しました。
3.自由民主主義とイスラム主義
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<イスラエル問題>
・イスラエルの中心部「エルサレム」=ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の共通の聖地
・イスラム教徒が永くイスラエルに居住⇒キリスト教徒の「十字軍」は敗北
・第二次世界大戦後にユダヤ教徒が「イスラエル共和国」を建国
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さて、イスラエルをユダヤ人が建国しましたが、全てのイスラム教徒がユダヤとの戦争をしたわけではありません。
まぁ、イスラエルに住んでいたイスラム教徒――彼らを「アラブ人」と言います――は、自分たちの住処を追い出されたわけですから、アラブ人とユダヤ人の間では戦争が何度も起きていますが、アラブ人じゃないイスラム教徒にとっては、わざわざ戦争を起こすほどの問題と認識していなかった人が多かったのも事実です。
さて、第二次世界大戦の後、世界は冷戦となりました。
簡単に言うと、アメリカやイギリスを中心とする自由民主主義諸国と、ロシアや中国を中心とする共産主義諸国との対立ですね。
自由民主主義は「自由に国民が金儲けをできる体制こそ、民主的である!」という考えです。
それに対して、共産主義は簡単に言うと「全ての人民は平等であるべきだ!」という考えです。
自由民主主義の国では、国民は自由に金儲けをすればよいわけです。
無論、政府に税金を納める必要はありますが、税金も国民が民主的に選挙で選んだ議会で決まります。なので、自由民主主義の代表であるアメリカでは
「もっと税金を引き下げるべきだ!」
と言う勢力が一定の力を持っています。トランプ大統領もその一人です。
しかし、自由に金儲けが出来るとなると、どうしても格差が生まれます。
一方で、共産主義は格差を生まないために、国民が自由に金儲けをすることを禁止するわけです。
ただ、それが行き過ぎると共産主義に反対する政治思想や宗教が弾圧されて「自由のない国」になってしまいます。
そうした中、イスラム教徒の中には
「自由民主主義も共産主義も、どちらも嫌だ!」
という人が増えてきました。そういう人たちの多くは
「イスラムの信仰による政治を行えば、世の中は良くなるんじゃないか?」
と考えます。それが「イスラム主義」です。
日本で言うと「神様や仏様の教えによって政治をしよう」という考えになりますが、我が国でも神社やお寺に普通に政治家が参拝していることでもわかるように、こういう発想自体がおかしいわけではありません。
しかし、イスラム主義の中にもいろいろな考えがあるのですが、その中で「原理主義」と呼ばれる一派が出て来ました。
「イスラム原理主義」とは、簡単に言うと
「正しいイスラム教の教えを絶対に守らなければならない!」
という考えですが、その「正しいイスラム教」とは一体何か、と言う問題があります。
イスラム教にも様々な宗派があります。何が「正しいイスラム教」であるかは人によって意見が違うわけです。
しかし、イスラム原理主義の人たちは違った意見を認めません。そこで、宗教対立が生まれます。
4.イスラム原理主義を支援したアメリカ
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<自由民主主義とイスラム主義>
・自由民主主義諸国=アメリカを中心とする陣営
・自由民主主義諸国では格差が拡大⇒それへの反発が共産主義やイスラム主義
・イスラム主義の一派が「イスラム原理主義」(異論を認めない)
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さて、共産主義もイスラム原理主義もどちらも反自由民主主義の思想の一つなのですが、自由民主主義陣営の代表であるアメリカが一番敵視していたのは共産主義でした。
何しろ、当時の共産主義諸国の代表格であるソ連は核兵器をたくさん持っていたのです。アメリカからすると、一番怖いのはソ連です。
そこでアメリカは「ソ連包囲網」を作ることにしました。
「ソ連と戦ってくれるのであれば、別に自由民主主義の国でなくてもかまわない!」
というのが、アメリカの方針だったのです。
そこで、同じ共産主義国家ではあるもののソ連とは仲の悪かった中国とも手を組みます。(中国が今発展しているのは、皮肉にもアメリカを中心とする自由民主主義国家の支援があったからなのです。ちなみに、日本にも中国を支援する政治家が自民党の中にもいました。)
また、ファシズム国家だったスペインや、軍事独裁政権だった韓国も支援するなど
「アメリカと手を組むのならば独裁者であってもかまわない!」
という方針を貫きます。
その一環として、イスラム原理主義勢力もアメリカは支援することとしました。
こうしてソ連とたたったイスラム原理主義者の中で中心的な活躍をしていたのがウサマ・ビン・ラディンです。
彼はアメリカの支援を受けてイスラム原理主義の軍事組織を作り、アフガニスタンを侵略したソ連と戦い勝利します。やがてその時の軍事組織を母体に「アルカイダ」を結成しました。
5.アルカイダとアメリカの対立
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<イスラム原理主義を支援したアメリカ>
・アメリカの仮想敵国はソ連⇒ソ連と戦う勢力は誰でも支援した
・ソ連がアフガニスタン侵略⇒イスラム原理主義勢力はアメリカの支援を受けて戦い勝利
・この時戦ったイスラム原理主義者が「アルカイダ」結成
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最初はイスラム原理主義勢力を支援していたアメリカですが、共通の敵であるソ連が崩壊するとやがてその関係は対立に向かいます。
そもそも、イスラム原理主義と自由民主主義とは両立しない思想ですから、自由民主主義国家のアメリカとイスラム原理主義勢力のアルカイダが対立するのは必然ともいえます。
特にソ連崩壊後のアメリカは世界最強の国家として各国の伝統や文化を無視した横暴な振る舞いが目立ちました。アメリカは日本にも様々な圧力をかけましたが、イスラム教徒の中にもアメリカに反発を持つ人々がいたのです。
「グローバル企業」と呼ばれる企業がアメリカを中心に世界中で金儲けをしました。その中には途上国の人たちを「安い労働力」としか見ていないような企業もありました。
途上国に住んでいるイスラム教徒の中には「アメリカ人は俺たちをカネの力で奴隷のように扱いやがって!」というような反発からイスラム原理主義者に加わった人もいます。
そういう人々の不満を汲み取ったアルカイダは、世界中のイスラム教徒に仲間を作りました。特に、アフガニスタンでは政府とも良好な関係を築きました。
そして平成13年(西暦2001年、皇暦2661年)9月11日、アルカイダはアメリカで同時多発テロをします。
これに対してアメリカのブッシュ大統領はアルカイダとの戦争を宣言しました。
この時、アメリカのブッシュ大統領がアルカイダとの戦いを
「この十字軍、この対テロ戦争は――」
と表現します。前述のように、十字軍とはキリスト教徒がイスラム教徒と戦う時に編成した軍隊のことです。
このことから、世界のイスラム教徒の多くは
「アメリカ政府はイスラムと宗教戦争をしようとしている!」
と思い、同じイスラム教徒のアルカイダを支援しました。
対するアメリカは「テロリストであるアルカイダを支援している」と言う理由でアフガニスタンを宣戦布告無しで攻撃、アフガニスタンの政府を転覆させます。
しかし、アフガニスタン政府を転覆させても戦争は終わりませんでした。
世界中のイスラム教徒がアルカイダに好意的な態度を取り、アメリカやアメリカに好意的な自由民主主義国家の政府と戦うようになったからです。
特にイスラム原理主義者の多い地域では、自由民主主義陣営の政府に対するアルカイダやその関連組織のテロが頻発しました。
6.イラク戦争
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<アルカイダとアメリカの対立>
・アルカイダによる「9.11テロ」⇒アメリカは報復にアフガニスタンを攻撃
・ブッシュ大統領の「十字軍」発言⇒イスラム教徒の反発
・アメリカへの反発からアルカイダの勢力拡大
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そうした中、イラクはアルカイダには否定的な立場でした。イラクのフセイン大統領はイスラム主義者でしたが、イスラム原理主義には反対の立場でアメリカにも好意的でした。
しかし、彼はアラブ主義者だったので先に述べたイスラエル問題ではアラブ人側の立場に立ちます。つまり、ユダヤ人のイスラエル共和国には敵対的なのです。
一方、その頃のアメリカのブッシュ大統領はイスラエルと仲の良い大統領でした。
そこでブッシュ大統領とフセイン大統領は対立します。ブッシュ大統領は何とかしてフセイン大統領を潰してやろうと思っていたのです。
しかし、正当な理由なく外国に戦争を仕掛けることは国際法違反です。そこで、ブッシュ大統領は次の二つの理由を根拠に、イラクとの戦争を決定しました。
「イラクは核兵器を開発している!」
「イラクはテロリストを支援している!」
――これほど無茶苦茶な理由はありません。
そもそも、世界で一番核兵器を持っている国はアメリカです。核開発を根拠にイラクを攻撃するとは「お前が言うな!」と言う話です。
ちなみに、今では結局、イラクに核兵器はなかったことが判明しています。
また、イラクがテロを支援しているというのも言いがかりです。ブッシュ大統領は9.11テロの前からイラクとの戦争を計画していました。
だいたい、テロリストであるアルカイダ(の前身)を支援していたのは、元はと言えばアメリカです。
こんな理由で戦争をしても良いのならば、真っ先に狙われるのは世界で一番核兵器を保有しているどころかそれを使用した前科もあり、国際テロ組織「アルカイダ」の生みの親であるアメリカでしょう。
こういう全く正当化できない理由でアメリカはイラクに戦争を仕掛けました。
これは世界中の誰がどう見ても侵略戦争だったのですが、世界の中で日本は真っ先にアメリカへの支持を表明します。ちなみに、当時の日本の官房長官(政府のナンバー2)だったのが、安倍晋三であることは覚えておいて損はないでしょう。
7.懲りずにイスラム原理主義勢力を支援したアメリカ
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<イラク戦争>
・イラクのフセイン大統領=アラブ主義者(反イスラエル、アルカイダには否定的)
・アメリカのブッシュ大統領=親イスラエル派
・アメリカがイラクへ侵略戦争
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アメリカがイラクに侵略戦争をした結果、イラクのフセイン政権は崩壊しましたが、あまりにも理不尽なアメリカの攻撃に反発した人々はテロリストとなってアメリカとの戦いを続けました。これにより、フセイン政権の崩壊後もアメリカはイラク戦争を終結させることが出来ないまま、泥沼の戦いを続けます。
さて、イラクに限らずアラブには「イスラム主義だけどイスラム原理主義ではない」という立場の独裁政権が沢山ありました。
「独裁政権」というと言葉は悪いですが、アメリカを中心とする自由民主主義諸国での格差改題や、グローバル企業による途上国での搾取が原因で、アラブではイスラム原理主義勢力が急速に広まっていたのです。
そのような状況で民主的に選挙を行うと、イスラム原理主義が議会で多数当選してしまいます。
そこで、そういった国の政府は民主的な選挙を行わない代わりに、福祉を拡充して格差を縮小させる政策をとっていました。こうしたアラブ諸国の政策を「アラブ社会主義」といい、これもイスラム主義の一種です。
アラブ社会主義の成功例の一つがリビアです。リビアは北アフリカにある国で、アフリカというと黒人の国と言うイメージがありますが、リビアやエジプトと言ったアフリカの北の方にある国はアラブ人が沢山住んでいるのです。
カダフィ大佐を指導者とするリビアは経済発展と格差是正により、一気にアフリカを代表する国家の一つとなり、アラブ諸国やアフリカ諸国にはカダフィ大佐のファンが多数生まれました。
しかし、アラブ社会主義諸国は反自由民主主義・反イスラエルの立場です。アメリカからすると、いつ敵になるかわからない存在なのです。
その頃、アメリカの政府はブッシュ政権からオバマ政権に代わりました。オバマ大統領はテロとの戦争を推進する路線をやめさせようとしていたのですが、オバマ政権の国務長官になったヒラリー・クリントンは軍産複合体の支援を受けていることもあり、戦争推進派でした。
ヒラリー・クリントンは優秀な女性で、イラク戦争でアメリカが泥沼になった理由をきちんと分析し、「全面戦争をすればアメリカは逆に損をする」ということを学びます。
では、どうするのか?「全面的な戦争」がダメなら「限定的な戦争」をすればよい、というのがヒラリー・クリントンの考えでした。
まず、アメリカ政府はアラブ諸国からアメリカに留学に来た若者に自由民主主義者こそが理想であると教え、帰国すると彼らによる民主化運動を支援しました。
「独裁政権反対!自由民主主義政権樹立!」
の声はアラブ諸国で若者を中心に広まるようになります。そして、チュニジアで独裁政権が倒れたことをきっかけにアラブ諸国では自由民主主義勢力による民主化運動が活発化しました。
エジプトでは自由民主主義者による革命が起き、ムバラク大統領による独裁政権が崩壊しました。そして、新しい大統領は民主的な選挙で選ぼう、ということになりました。
ところが、その結果、民主的な選挙により大統領に選ばれたのはイスラム原理主義者のムルシ大統領でした。アメリカは再びイスラム原理主義者を支援することになったわけです。
リビアやシリアでは自由民主主義者による革命運動を政府が弾圧したことがきっかけで内戦になりました。アメリカは反政権側の軍事組織を支援します。
ところが、こちらもまた、反政権側の軍事組織の中にイスラム原理主義者が含まれており、結果的にイスラム原理主義者をアメリカが支援するという状態になってしまいました。
8.ダーイッシュの登場と勢力拡大
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<懲りずにイスラム原理主義勢力を支援したアメリカ>
・イラク⇒フセイン政権崩壊、アメリカの侵略に反発した人々がテロリストに
・エジプト⇒「民主化」の結果、イスラム原理主義者が大統領に
・リビア、シリア⇒アメリカが反政権派の軍事組織を支援、その中にイスラム原理主義者も
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さて、イラクやシリアでイスラム原理主義が力を伸ばした結果、彼らの中にはテロだけでなくイスラム原理主義の主張に基づいた新しい国家を作ろう、というグループが登場しました。
それが「イラクとシリアのイスラム国」(ISIS)を名乗る国際テロ組織「ダーイッシュ」なのです。
平成26年(西暦2014年、皇暦2674年)6月にはついにダーイッシュは国家の樹立を宣言しました。自称「イスラム国」です。
日本政府を始めとする多くの国は国家承認していませんし、私も国家として承認していませんが、政府としての実態をある程度備えているので「ダーイッシュ政府」と呼んでいます。
「ダーイッシュ政府」がここまで成長した背景には、これまでテロには否定的だったイラクのフセイン政権の幹部らがテロに参加するようになり、国家運営の経験がある人たちが組織に入るようになったこと、シリアで反体制派の一員として欧米の支援を受けて勢力を拡大できたこと、が挙げられます。
今頃になって欧米は「ダーイッシュ政府」打倒のために戦っていますが、元々は欧米がダーイッシュを生み出したわけです。
日野智貴の5つの誓い
一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。
二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。
三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。
四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。
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