国民主権と原発再稼働――国家に「生命」無き近代社会: 日野の一応公式ブログ

人気ブログランキングへ

　人間は個人としても生命を持つが、この「個人」を構成する一つ一つの細胞も生命を持っている。

　人間に限らず、あらゆる多細胞生物はここの細胞生命と全体の個体生命とを有しているのである。

　そして、生物には「集団生命」「種族生命」さらには「地球生命」とも言うべきものも存在する。

　よく個人の利益よりも組織を優先する人間が称賛されるが、それは人間に限らず禽獣においても本能的に自分の属する集団のために命を投げ出すことがあるのである。

　これは、集団や種族にも生命が宿っているからであるが、個体生命を犠牲にして集団や種族を守ろうというのは、処を得ていない状態であるといえる。

　以上の話は若干宗教的、哲学的になった感があるが、政治においても人間が本能的に共同体を築こうとする本能の営みを有していることは、決して無視してはならないと思う。

　政治の世界は宗教や哲学とは異なり実用性が求められるが、人間が今現に有している本能を無視して政治を語っても、それは実用的な政治とはなりえないからである。

　国家というのは人間が本能的に築く共同体の一形態であって、その国家を構成する個々の人間の本能を破壊してしまっては、国家というものは成立しがたくなるのである。

　それは、細胞生命を軽視して固体生命を存続させるのが難しいのと同じであり、あえてその例えを用いると人間の本能を抑圧するということは、国家の生命を亡き者にするということになるのである。

　近代国家体制と言うのは、政府が「国家主権」なる絶対的権力を握ることによって国民を支配するということであって、その「主権」という名の権力を国民全体で分割しようというのが「国民主権」なる思想であるが、この「主権論」なる思想自体が本能抑圧の元凶である。

　そもそも、主権なる絶対的概念を政治の場に持ち込むこと自体が、人間の本能に反するのである。

「絶対」ということを追求するのは宗教の世界であり、現実政治の世界ではないのだ。

　今の『日本国憲法』は「国家主権」「国民主権」の全面的肯定であり、国家には国民の幸福追求権を保障する義務があるというが、例えば「自然の生存権」等を認める必要はない。

　それで、原発一つを巡っても、それが「国民の幸福追求権」を侵害するものであるか否かを巡り、各地の裁判所において判決が二転三転し、原発稼働に停止の判決が下ったかと思いきや、別の裁判官は「原発は国民の幸福追求権を侵害せぬ、原発の再稼働は主権者である国民の選んだ政府の合法的な裁量の範囲内である」と判断すれば、再び原発は動かせるようになる。

　それが「国民主権」なるものの正体であり、そのような近代国家体制は早急に是正されなければならない。

人気ブログランキングへ

日野智貴の5つの誓い

一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。

人気ブログランキングへ

【お知らせ】

ヴィーガン料理を食べながら考えよう
～自然と調和した家族国家共同体建設！第一回新政未来のつどい～
【場所】　　 Vegans cafe and restaurant （京都府京都市伏見区深草西浦町4−88）
【日程】　　平成29年（西暦2017年、皇暦2677年）9月10日
【時間帯】　開会　17:00（午後5時）　閉会　19:00（午後7時）
【参加費】　一般　3000円　大学生・高校生・中学生　2000円
　　（新政未来の党主催　申し込み不要）

日本を守る！地球を守る！若者の暮らしを守る！
「緑の保守主義」の立場に立つ新政未来の党に入党しませんか？
　天皇陛下に中心帰一して、自然と調和した新しい文明の構築を！
入党申し込みはこちらから！

人気ブログランキングへ

【リンク】

連絡先

Twitter「讃嘆若人◆日野智貴」

所属団体