動物食はなぜいけないのか――生命倫理の観点から
生命を尊重すべきであるというのは、人間の根本道徳である。
とは言っても、他者の生命を奪わずして生きることは出来ないではないか、でないと餓死してしまうではないか、というものもいるかもしれない。
だが、どんなに空腹であったとしても、人間を食うと「不道徳」として咎められるであろう。
いや、一部には食人の風習のある部族もいるらしいし、余程飢えている場合には例外的に「仕方ない」として許容されることもあるかもしれないが、通常はやはり、人間を食べるのは良くない、とされる。
ではどうして人間を食べるのは良くないのか、と言われると、突き詰めると「同じ人間なのに共食いをするのは、よくないのではないか?」というのが根本にあるはずである。
つまり、人間同士はお互いが「同じ人間」という意識があるから、本能的に共食いを避けるのである。
人間に限らず、どの生物もより自分に近いものを愛するのである。
こういうと「共食いをする動物もいるではないか!」という人もいるかもしれないが、同じ種族の動物を殺す動物と言うのは、自分自身の命を守る場合やより自分に近い遺伝子を持った子孫を残す場合のみに、相手の生命を奪うのであり、禽獣さえも「自分に近い存在を守る」という本能は持っているのである。
人間であっても、喧嘩は良くないことであるが家族同士の喧嘩や訴訟は他人との紛争よりもより悲劇的に感じるし、戦争は良くないことであるが外国との戦争よりも内戦の方を悲劇に感じる傾向があるが、それはより自分に近い存在同士が相争うことを哀しんでいるのである。
では、動物は人間ではないから殺しても良いのか?となると、それは違うだろう。
愛国心を持つのは美徳だが、それが外国を侵略したり異民族を虐殺しても良い理由にはならない。
同様に、人類愛は美徳であっても、それが他の生物種の生命を軽視しても良い理由にはならないのである。
無論、人間はより自分に近い存在を愛する。それは人間の本能であるから、尊重されるべきだ。
では、他の生物の中で最も人間に近い存在は、と言うとそれは哺乳動物だろう。
その哺乳動物を食用にして殺すことを目的に育て上げる、というシステムは人の道に反するのである。
また、鳥類や爬虫類も哺乳動物ほどではないが、やはりその生命は尊重しなければならない。
それなら魚はどうか、となると魚は動物の中では一番「マシ」ではある。
というのも、魚は稚魚の時から膨大な数の卵から生まれ、その全てが成魚に生長するわけではなく、ある程度捕食されることも計算に入れている。
人間や哺乳動物にも「種族保存本能」があってそれは個体の生命維持よりも優先されることはあるが――例えば、家族や国家を守るために自分の命を犠牲するのもこうした本能の現われである――魚は哺乳動物や鳥類ほど自我が発達していない分、より種族保存本能は強い、といえる。
だが、それでも人間や他の生物に捕獲されようとすると逃げることでもわかるように、個体としての意識が全くないわけではないのであるから、魚を乱獲するのは良くないのである。
一方、植物については個体の意識はないというのが定説になっている。
もっとも、スピリチュアルな関係で植物も実は意識を持っているのではないか、という報告をする人たちはいる。
しかしながら、確かに私が調査した限りにおいて植物も意識を持っているのではないか、と思われる事例は少なくなかったが、そういう信頼できるスピリチュアル系の報告を見ても植物には個体としての意識よりも種族全体の意識の方が強いように思われる。
万人への証明な困難なスピリチュアルの話をしても仕方ないので学問的に見ると、植物は動物に食べられることによって逆に種族を反映させている面もあるのである。
果物がその典型であるが、農作物だってもしも人間が食用にしなければここまで繁栄しなかったであろう。
動物は捕食者から身を守ることによって種族を反映させてきたが、植物は逆なのである。
その意味で、植物を食べるのは動物を食べるほど倫理的な問題がある訳ではない、といえる。
我々人間は、まずは動物を食べることから避けなければならない、ということである。
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