肉食が人間の本能に与える悪影響: 日野の一応公式ブログ

　最近、肉食という者を恰も人間の本能であるかのように言っている人がいますが、肉食は決して人間の本能ではないのです。

　もしかしたら、その人たちは食欲を満たすことが人間の本能である、と思っているのかもしれないけれども、確かに人間は本能的に食欲を満たそうとするが、一方で食欲を抑えようともする。

　だから、アメリカの金持ちはみんなスタイルが良い。彼らはスタイルを良くしたい、と本能的に思う、そのために健康な食生活をする、肥満にならないために食欲を抑える、ダイエットをするというのは食欲を抑えるから苦痛である、という見方もあるけれども、わざわざ金をかけてダイエットをするという人間がいるということは、これは苦痛ではなくて実は悦びなのです。

　なので、格差の激しいアメリカでは、貧乏人ほど不健康なファーストフードを食べて肥満となる。別に彼らは「肥満になりたい本能」がある訳ではなく、止むを得ずファーストフードを食べているのです。

　人間には様々な欲望というか、欲求があって、そのバランスをとるのが本能であります。

　例えば、「自分のため」に行動したいという欲求もあれば、「家族のため」「社会のため」という欲求もあり、多くの人間は無意識にそのバランスを取っています。この「無意識」の働きこそが、人間の本能なのです。

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　肉食が人間の本能であるという謬論に対峙するためには、まず、人間には食欲を満たす本能もあるが、生き物を愛でる本能もある、ということを念頭に置かねばなりません。

　人間の「肉を食べたい」という食欲には、「動物を殺したい」という欲望も含まれているのでしょうか？

　そんなことはないでしょう。

　動物を殺したいという本能があるならば、どうして人間はわざわざ屠殺場というものを作っているにもかかわらず、そこへの見学が娯楽となっていないのか、という話になります。

　禽獣ですらも、肉食獣であっても、無意味に動物を殺すことはない。ライオンも普段は死んだ動物を食べている、ハイエナが狩りをした獲物を「百獣の王」ぶって取り上げることもあるぐらいです。

　無論、ハイエナも普段は自然に死んだ生き物を食べていることはご存知でしょう。

　肉食獣も近所に適当な肉が転がっていない、やむを得ない、背に腹は代えられぬというわけで動物を襲うわけで、動物を襲うのが愉しくて愉しくてたまらない、という肉食獣がいたとしたらそれは狂犬病か何かの病気に罹患しているわけです。

　だから動物園でも、ライオンがきちんと餌を与えられているにもかかわらず、自分の食欲を満たすために飼育員を襲って食べる、等ということはない。

　それが、肉を食べなくとも食欲を満たすことは可能である、むしろ肉食が食糧危機の原因となっている人類が、わざわざ動物を殺して食べるというのは、人間はライオン以上に狂暴で残酷な生物ということになってしまう。

　無論、人間の他生物を尊重する心は肉食獣ごときに負けることはないわけであって、食糧危機を招いてまで肉食をしている現状は、人間の本能に大きく反している状態なわけです。

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　だいたい肉食の起源というものは、農耕に適していない土地の民族や部族が止むを得ず行っているものであって、「止むを得ず」行うことが本能ということはありまえないのです。

　もっとも世の中には本能の壊れた人というか、本能のバランスが崩れてしまった人もいて、肉食を快楽的に行う人もいる。しかし、そういう人の多い社会には様々な問題があるのです。

　例えば、昔の日本では肉食は忌避されていました。魚は人間からは比較的遠い動物なので食べられていましたが、肉食は山間部の人間を除くと控えていた。

　ところが、やはり肉を食べたい、という人が出て来る。彼らはそんなに肉を食べたいのであれば自分で屠殺をすればよいのでしょうが、それはしないのです。

　というのも、やはり人間には本能的に良心があって、動物であっても自分の快楽のために食するために殺すことはなかなかできない。

　それでは彼らはどうやって肉を食べたかと言いますと、被差別民の人たちに屠殺をさせて肉を食べていたのです。これが今の同和問題にもつながります。

　これが人の道に反するということは言うまでもありません。こういうのは人間の本能ではなく、むしろ本能の壊れた人間による恥ずべき行いです。

　このことを過去の問題だと思っている人は、若干の世間知らずとの誹りを免れることは出来ないでしょう。どうして大手焼き肉店のモランボンが「平壌政府」の関連企業なのか、というあたりから少し頭を動かしてもらうと、このことが生きた問題であることがわかるはずです。

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　肉食が食糧危機や気候変動の原因であるというのも、もっと根本的に見ると本能に反する肉食という行為をしているからこそ、食糧危機や気候変動が起きている、と言う方が正確でしょう。

　また肉食は性犯罪も誘発します。

　先日、私のツインフレームの女性と電話で話をしたのですが、ツインフレームの言によると、今の時代は「女性の男性化」と言って、淫蕩な女性が多くなっている、高学歴の女性にも信じられないような人がいる、さらには女性向けの風俗店まであり信じられない、ということです。

　私もそれを聞いて仰天したわけです。「今の時代は」というと老人みたいな話ですが、私たちは20代の若者です。本能がしっかりしている生活をしていると、若くても今の社会のおかしいことがわかるはずです。

　スピリチュアルな話をすると、天界の神々の中でも「欲界天」と呼ばれる神々には食欲や性欲があると言われているわけですが、ただ、天界にせよ、人界にせよ、こういう欲望は本来本能によって調整されており、性欲もスピリチュアルでいうと陰陽和合の働き、生物学で言うと種族保存本能の下にあるのが正常な姿です。

　ところが、人間が本能に反する働きをしていると、自分自身の本能の力がどんどん弱くなってくる。肉食が性欲を高めるという話は既に様々な方が論じておりますが、それが本能の制御を超えたものとなると、暴力や経済力で満たそうということになり、社会の秩序が乱れるようになるわけです。

　日本は明治維新の後、「近代化」に伴い肉食が徐々に増えてきた。そうすると戦争が増えてきた、最初は日本肇国の理念の発露として「世界中が一つの家族のようになる共同体を築こう」という壮大な理想を掲げていたのに、次第に私利私欲で動くけしからん日本人も増えてきて、大東亜戦争の時には「解放者」か「侵略者」かわからん、というような人たちも少なくなかったことは、残念ながら事実なのです。

　そして戦後になると、アメリカの圧力もあって日本政府はいよいよ肉食を推奨するようになった、そうすると堕胎の数が一気に増えた、戦後七十年間で一億人以上赤ちゃんが殺されているとも言われています。

　動物の生命を殺す業を背負っていると、次第にその業がたまって自分たちで殺し合いをするようになるわけであり、その業を解消するには生命尊重の考えをきちんと確立しなければなりません。

　それが次第に日本人も生命尊重の機運が高まってきて、一時期よりかは堕胎は減ってきたのですが、今度は避妊や同性愛と言った本能に反するいわゆるソドミーが増えてきた。いかがわしい動画も巷では氾濫しているらしく、最近肉食が増えてきた中国は日本からそういう動画を輸入している、という話も聞いています。恥ずべき話です。

　いくら「生命尊重」と言っても、人間だけの生命を尊重しているようでは必ず綻びが来ます。現に日本人のみならず現在の人類は肉食が原因で様々な問題に直面しているのです。

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　念のために言っておくと、私は肉食が絶対悪であると言いたいわけではありません。

　私はこの世界に絶対悪などというものは存在しないと思っています。

　ただ、生命の価値は絶対です。その生命を粗末にする行為が人間の本能に反することは言うまでもありません。

　もしも日本人のすべてが「一億総ヴィーガン（完全菜食主義者）」になった世界を想像して見てください。

　今の日本社会とは全く景色の異なった理想世界が広がっているはずです。

　これまでは菜食推奨は個人の問題でした。しかし、今は違います。

　人類全体の本能がおかしくなってしまい、地球の生態系全体が狂いだしているからです。気候変動や食糧危機に代表される、家畜産業による地球規模での問題が起きています。

　だから「肉食は良くない」という話は、現時点では「タバコは良くない」とか「嘘を吐くのは良くない」「不倫は良くない」と言った個人の倫理観で対処すべきレベルをはるかに超えてしまっているのです。

　社会の変革の際はヴィーガニズムの観点からも行わなければならない時代です。

　それを実現すると、全ての人間の本能が尊重されて地球の生態系も回復して、理想の社会を築く第一歩になります。

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一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。

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