雅春先生は唯物論に反対された――「憲法改正」は唯物論政策の免罪符ではない
安倍政権が「憲法改正」を掲げているという、ただそれだけの理由で安倍政権の行っている様々な唯物論政策を免責してしまい、「雅春先生が存命であれば安倍政権を支持していたはずだ」と思う人が多いのは、本当に残念なことです。
私は谷口雅春先生のいわゆる「愛国教典」と呼ばれる絶版書を多く愛読している人間ですが、雅春先生は決して今の安倍政権のような唯物論左翼の政策を支持されるような方ではないのです。
谷口雅宣先生は人類は経済発展では救われないで次のように述べておられます。
谷口雅春先生がご在世の期間でも、歴史の中では大きな変化が何度も起こりました。それはご存じのように、日本が近代化の過程で世界を敵に回して戦争をやり、それに敗れ、経済としては“どん底”の状態となり、やがて「貿易立国」を選んだことが奏功して、急速な経済発展を遂げ、今日に至っているということです。
この大きな変化の中でも、谷口雅春先生は一貫して「人間は神の子である」という真理を説かれました。それは、人間の本質は物質ではなく、肉体ではないということでした。先生は、人間は物質でも肉体でもないのだから、「物質的豊かさや肉体的快楽からは、人間の幸福は決して来たらない」と力説されてきたのです。そして、日本が経済発展を遂げて、アメリカに次いで世界第2位のGNPを生み出すようになっても、ご自身の生活は質素で慎ましやかでした。このことは今日、強調してもしすぎることがないほど大切なことだと私は考えます。物質的繁栄は宗教の目的ではないから、宗教家は収入が増えても贅沢な生活を拒む、ということです。このことは、雅春先生御夫妻だけでなく、二代目総裁を継いだ、谷口清超先生御夫妻についても言えることです。
雅春先生は一貫して戦後日本の、否、戦前から始まっていた唯物論的風潮に警鐘を鳴らされてこられたのです。
その代表が『優生保護法』改正問題でした。そのことについては平成29年(西暦2017年、皇暦2677年)8月17日付ブログ記事 生長の家の政治活動と「神命の書」や平成28年(西暦2016年、皇暦2676年)11月21日付ブログ記事 「反・安倍政権」の中枢になるのは生長の家しかない!にもある程度書かせていただいたのでそちらもお読み下さい。
今の安倍政権は原発を推進していますが、雅春先生は核兵器の問題についても触れておられました。
人間は“体”の面から見ると地球より発生した“地球の子”みたいなものであるから、地球のエーテル体が裂傷を生じて、煩悩感情の爆発を充分制御できない状態になると、人間もその影響を受けて煩悩感情の爆発を何ら被覆制御することなく外部に行動として表出することになるのである。現今の人間行動の異常化、暴動化、狂態化、享楽化、肉体の露出化などの出来事は、地上の原子爆発が始まってエーテル体に裂傷を生じて以来きわめて殖えてきた事実を鑑みるならば、その相互関係は明瞭になるのである。(谷口雅春先生『如意自在の生活365章』p.46)
ここでは「エーテル体」という言葉を使われていますが、アインシュタインが光粒子理論を発表されるまでの間はこの世界のエネルギーや物質はエーテルの波動によるとされていたのです。
これについては今ではエーテルの存在は否定されており、アインシュタインが「光は粒子であると同時に波でもある」という仮説を発表されてからこちらの方面の研究が進み、今では全ての物質やエネルギーは「超対称性ひも」と呼ばれるものの波動である、という風になっています。
これは雅春先生の御教えが誤っているというよりも、科学技術の進展によって雅春先生のみ教えの表現の仕方が変わったと解釈すべきものなのですが、ただ今の時代に「エーテル」という言葉を使うと誤解を招く恐れがあるので、私はエーテル体のことを「複体」という風に表現しています。
いずれにせよ、霊的に見ても地上での核爆発は地球に良くない影響を与え、それは人間にも影響を与えるというのです。
こういうと今の日本は別に核兵器を使っているわけではない、という反論が起きるかもしれませんが、現に福島第一原発事故ではメルトスルーという事態を引き起こし、しかもその事故を起こした原発を各国に輸出している、これは霊的云々以前に政治的にもよろしくないことです。
なるほど安倍政権は今はまだ核兵器を使ってはいないかもしれないですが、核兵器禁止条約には反対しています。
さらに唯物論文明の特徴として優生思想に見られるような「生命を道具扱いする」考えがありますが、それについても平成29年(西暦2017年、皇暦2677年)10月25日付ブログ記事 人間と動物のキメラを作成!?安倍政権が動物性集合胚作製解禁を決定!「保守の仮面を被った極左」の本性露わにでも書きましたように、人間の臓器を持った動物を作成するというおぞましい研究を安倍政権は推進しているのです。
そしてアベノミクスによる経済発展というのも、自然と調和した新しい文明の構築というベクトルを示すのではなく、依然として地下資源に頼った環境破壊の文明であり、その石油のパイプラインが切断されると困る、石油が来なくなると日本は「存立危機事態」になるというので「戦争参加法制」を制定したのです。
これについて谷口雅宣先生は次のように述べておられます。
ですから、「経済的発展のためには手段を選ばない」というのは、生長の家とは無縁の考え方です。それは唯物論です。だから、そういう政策を高く掲げる政治家を支援するのが、本来の生長の家の運動だと主張する人がいたとしたら、それはまったくの間違いです。ところが、その同じ政治家が「憲法改正」を提言すれば、「あぁ、これは谷口雅春先生と同じだ!」と考えて、その政治家を批判する今の生長の家の運動は間違っている、と考える人がいるようです。そういう人は唯物論に毒されてしまったか、あるいは生長の家の昔の運動の表面だけを見て、時代応現の宗教運動の重要性が分からない人です。
ここで雅宣先生が明確に示されているように、いくら雅春先生に類似の主張を示されていても――そもそも安倍政権の憲法論と雅春先生の憲法論には大きく開きはありますが、そこは置いておくとして――それが安倍政権を正当化する理由にはならないのです。
また、雅宣先生は次のようにも述べておられます。
私たちは今の政治の表面的なスローガンとか、カッコ良さにだまされてはいけません。その個人的な人気を利用して、自分の立場や仕事に有利に動こうとするのは間違いです。「まず神の国と神の義とを求める」という信仰運動の原点に立ち還らねばなりません。物質主義を謳歌しようとするのではなく、「人間・神の子」の自覚のもとに、人類とすべての生物を育んできたこの貴重な生命体としての地球を破壊から護るために、実生活に仏の四無量心を表していく生き方を力強く進めていかねばなりません。人間と地球生命の平和は、経済発展によって、人間だけの繁栄によってもたらされるものではありません。それは、私たち人類の「他を思いやる心」「自他一体の自覚」の実践によって初めて実現するのです。
そのことを谷口雅春先生は、今から50年前(昭和42年)に発行された『栄える生活365章』の「はしがき」で、はっきりと述べておられます。引用しましょう--
「人間は幸福を求めて此処まで来た。そして物質的方面での幸福はある程度目的を達した。と同時に、これ以上物質的方面からのみ人間の幸福を追求していると、空気の汚染や河川の汚染や更に人間の心の汚染で、各方面から色々の公害を惹き起し、原子戦争の危機まで間近に迫って来つつあるのが現状である。物質文明の轍(わだち)の進むところ、重力で加速度が加わるように、その位の満足の程度で物質文明の発達を一応停止して、幸福に平和に今を安全に生活した方がよいではないかと提言したとて、互いに競争的に各方面に進歩しつつある物質文明が、今までの惰力で奈落の底へと向けて突進して行くのを停止せしめることはできそうにはないのである。
こうして人類絶滅の危機に向ってひた走っている人類の文明という高速車を停止せしめることができないとするならば、これを救う道は、その高速車を停止せしめるのではなく方向転換させるほかはないのである。」(pp.1-2)
これは昭和42年/1967年に書かれた先生の文章です。この1967年という年は、地球環境が人間の活動によって破壊されつつあることが、まだ明確には人類に意識されていなかった頃です。しかし、公害問題は深刻化していて、それを訴える『沈黙の春』という本をレイチェル・カーソンが出版して5年たっていました。「生態系」という言葉は、今では学校で当たり前に学びますが、その言葉が学問の分野初めて使われたのは1935年ですから、まだ三十数年しかたっておらず、生態学も日本ではあまり知られていませんでした。それでも谷口雅春先生は、これほどの危機感をもって唯物主義の拡大を憂えておられたということを知ってください。
現在の私たちは、この雅春先生の危機感を共有するばかりでなく、その危機を克服する信仰を譲り受け、さらに危機の到来を防ぐための技術をもち、その技術を実際に使うことができるという恵まれた立場にあるのです。この信仰運動の“本筋”を忘れてはいけません。人間は自己内在の仏性の自覚、「人間・神の子」の自覚によって救われるのであって、技術や経済的富の拡大によって救われるのではありません。
この雅宣先生の文を読むと改めて雅春先生の先見の明に敬服すると同時に、正しい信仰をもって行動をしていかなければならない、ということを痛感します。
私はまだまだ未熟ものではありますが、このブログを読まれている生長の家信徒の皆様と共に正しい信仰をもって現行の唯物論文明を是正していこうと思う次第であります。
日野智貴の5つの誓い
一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。
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