生長の家のいわゆる分裂騒動について
私の両親は生長の家の地方講師で幼い頃から愛国の話も環境問題の話も聴いて育ちましたし、実相と現象の話も幼稚園の頃から繰り返し話されていたので、自然に生長の家の御教えが身についていきました。
小学三年生の頃に雅春先生の『占領憲法下の日本』と『限りなく日本を愛す』を読み、深く共感しました。この二書は今でも私の愛読書です。
こういう生い立ちを聴くと、如何にも典型的な「別派」「反教団派」「反総裁派」の家庭で育ったかのような印象を持たれるかもしれませんが、私の両親は総裁先生への中心帰一を一度も疑ったことのない純粋な信徒であり、私もその両親の信仰を見倣っています。
今の生長の家は正統な教団と日本協議会（日本会議本部事務局）系のグループ（「谷口雅春先生を学ぶ会」等）、ときみつる会系のグループの3つに大きく分かれています。
私たちが一般に「別派」「異端派」と呼ぶのは日本協議会系のグループです。
ときみつる会も「別派」には違いないのですが、彼らは総裁家の人間が創った団体であり、しかも安倍政権批判も行っており、日本協議会系のグループのように政治的意図で雅春先生の御教えを歪めているわけではありません。
いわば、俗世の言葉で言うと「お家騒動」のような感じで別れたグループであり、政治的意図で教義を歪めている日本協議会系の人たちとは少し意味合いが異なる訳です。私が学ぶ会その他の日本協議会系の人たちを「異端派」と呼ぶのは、彼らが政治的意図で御教えを歪めているからです。
そして日本協議会系のグループである学ぶ会、新教育者連盟、生長の家社会事業団等においても日本協議会本体との関係を巡り様々な派閥があります。
要するに、何が何でも安倍政権を支持するような政治色満載の異端派と、政治に関心がなく気が付いたら政治色の強い団体に入り込んでしまったノンポリの信徒とがいる訳です。
彼らは「谷口雅春先生を学ぶ」と称していますが、本当に雅春先生のみ教えに学んでいると、安倍政権の立場には違和感を持つはずです。
しかし、日本協議会系のグループでは「反安倍政権＝左翼」「反安倍政権＝中国の手先」というような「洗脳」が行き届いており、彼らは安倍政権を支持することに疑問を呈する自由を有しません。安倍政権への不支持を表明するものはみんな左翼である、と学ぶ会の人たちは本気で思いこんでしまっているのです。
これが教団と学ぶ会等の異端派との最大の違いです。典型的な異端派というのは、学ぶ会の某幹部が主導している勢力で、彼らは「安倍政権断固支持」「雅宣総裁断固不支持」の二つをいわば「踏み絵」にしています。
そして、学ぶ会の某幹部は大聖師谷口清超先生をも否定し、総裁家の人間を「排除」する姿勢も見せています。
教団ではそのような閉鎖的な組織運営は行っていません。今の教団の方針に納得できない人に丁重に説明を行う勉強会を開催している教区もありますし、教団は基本的に自由な組織です。
自由な組織であるからこそ、私にとっては納得のできない幹部もいます。いわゆる「スリーパーセル」の人たちのことです。
しかし、そういう人間を「排除」してしまうのは相手の神性を信じていない証拠なのかもしれません。
いわゆるスリーパーセルの中には、本部職員の身分で私のブログやFBでの活動を悪く言っている人たちもいるそうです。しかし、教団がそれを真に受けて私に処分を下したりはしません。
私も自由に発言をしていますし、裏で学ぶ会と繋がっている本部職員が私の悪口を言うのも自由なのが、今の教団な訳です。
その教団の自由さと、「安倍政権を支持しない者は左翼だ！」と言って雅春先生の御教えを改竄し信徒を洗脳している異端派と、どちらがマトモかは言うまでもありません。
私は谷口雅宣先生が生長の家の正統な法灯継承者であることは疑いようのない事実であると考えます。
仮に異端派の人たちの言うように雅宣先生が生長の家の法灯継承者ではないのであれば、清超先生は一体、誰に生長の家の法灯を継承されたのでしょうか？まさか、あの大聖師清超先生が「誰にも法灯を継承しなかった」ということは、考えられないことです。
しかしながら、雅宣先生以外の誰かが清超先生から法灯を継承した、という話は聞いたことがありません。このことからも雅宣先生が生長の家の正統な法灯継承者であることは疑いようのない事実なのです。
私は個人的には総裁家の人たちの中に教団の内部におられない方がいるのは極めて残念なことであると思っています。
しかし、一方で私は生長の家の分裂騒動については楽観してもいます。
今の教団の自由さを見ているとわかります。一部の政治的意図で生長の家を潰そうとしている異端派の人たちを除くと、みんな生長の家の真理を学び人類光明化運動に邁進している素晴らしい人たちなのです。
そういう人たちがいつまでも派閥争いのようなことを続けているわけがありません。
必ず、すべての人類光明化運動の活動家が一つの鞘に収まる日が来る、私はそう確信しています。
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＜目次＞
第一部 美貫主義と生命倫理問題
なぜ今ヴィーガニズムなのか (p.6)
反対派活動家は暗殺！家畜産業の闇と環境保護団体の欺瞞 (p.12)
家畜産業と多耐性菌――『日経サイエンス』の記事を読んで (p.15)
地球環境と生命倫理を考える (p.18)
第一回 「神を演じる時代」に問われる“保守”の真価
第二回 「保守」と「革新」の定義と違いについて
第三回 生命軽視の原点「優生思想」の誕生
第四回 現在も残る障碍者差別の危険思想「優生学」
第五回 優生思想と人口削減論
第六回 皇后陛下のメッセージと気候変動
第七回 気候変動と食糧危機の最大の原因は家畜産業
気候変動・海洋汚染を招く生命軽視・経済優先の唯物論文明 (p.31)
ネズミとも共生した日本人の魂と玄米菜食 (p.39)
第二部 万教帰一の観点から美貫を論ず
『聖書』の解釈とヴィーガニズム (p.42)
『コーラン』は原罪無しの真理を説く (p.60)
わかりやすい苦行と難行道と易行道 (p.67)
日蓮聖人は「唯神実相・唯心所現・万教帰一」の真理を説かれた (p.80)
『法華経』とアニマルライツと「天皇国・日本」の実相顕現 (p.87)
イスラム教と浄土真宗の肉食について (p.96)
第三部 仏教の真髄と「天皇国・日本」の真義
真の「天皇国・日本」とは本仏釈迦の霊山浄土である (p.124)
真言密教と日蓮教学は「天皇国・日本」に帰一す (p.148)
聖徳太子と『法華義疏』の真実 (p.161)
第一節 「遣隋使」は存在したのか
第二節 俀国とは九州王朝である
第三節 聖徳太子の前世と生い立ちの秘密
第四節 『法華義疏』は聖徳太子の著作ではない
第五節 「上宮法皇」とは何者なのか
第六節 聖徳太子の薨御と太子信仰
第四部 自然の生存権か国民主権か
「自然と調和した新しい文明の構築」のための憲法 (p.219)
「自然の生存権」と帝国憲法の現存確認は表裏一体 (p.223)
「第48回衆議院選挙に対する生長の家の方針」について (p.226)
政府による堕胎放置は憲法違反である (p.231)
第五部 生命尊重の世界実現のために
生長の家が自民党と決別した本当の理由 (p.234)
動物を殺す者は人間を殺すことになる――狩猟が殺す人 (p.237)
肉食と植物食の根本的な違い――家畜産業は国際平和を乱す (p.239)
パンダはチベットの動物だ！「動物虐待・中共迎合」の動物館 (p.242)
中国の「クローン猿」と日本の「動物性集合胚」 (p.245)
鳥インフルや口蹄疫での殺処分は止めるべき (p.248)
日野智貴の5つの誓い
一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。
二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。
三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。
四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。
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