橿原神宮を参拝しました（２）: 日野の一応公式ブログ

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　ゴールデンウィーク最終日の今日は橿原神宮を参拝してきました。

　生長の家の講習会の推進にも協力してくださっているこの神社。御存知の方も多いとは思いますが、御祭神は我が国の初代天皇である神武天皇陛下とこの皇后である五十鈴姫陛下です。

　神武天皇陛下は「世界中のあらゆるいのちが一つの家族になるような世の中を築こう」と考えて、九州から大和の地まで来られて日本の国を肇国されました。

　そのような神武天皇陛下の祭祀をされているこの神社では、参拝された方全員のために祈られているそうです。参拝された方はぜひ、記帳してください。

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　ところで、橿原神宮は今年でご鎮座130周年です。

「あれ？日本の歴史は2000年以上あると聞いたけど、橿原神宮はたったの130年なの？」と言われた方、鋭いですね。

　実は橿原神宮は明治になってからできた神社です。

　昨年のブログ記事にも書きましたが、長山稲荷神社が橿原神宮では最高のパワースポットです。恐らく、ここのお稲荷さんが昔からこの橿原の地を守っておられる神様なのでしょう。

　橿原神宮の近くには畝傍御陵という神武天皇陛下の御陵（お墓）があります。

　神武天皇陛下のゆかりの地である、ということで明治になって改めて神社を創建されたのです。偉人のゆかりの地に後世になってから神社を建立することは歴史上はよくあることです。

　ただ、この畝傍御陵が神武天皇陛下の本当の御陵なのか、と言われると少し問題があります。

　間違いではないのですが、正解とも言い難し、という感じなのです。

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　まず、今でこそ畝傍御陵は立派な御陵になっていますが、2000年以上も前にあそこまで立派な御陵が存在したわけがありません。考古学的には古墳時代も始まっていないのです。

　あれは明治になってから改修されたのです。

　では全くの出鱈目かというとそうではありません。考古学の世界では神武天皇架空説が主流ですが、2000年以上前の天皇陛下、ましてや神武天皇陛下は九州から来たばかりの人なのですから、まだ大和に巨大な遺跡を遺すことができなかっただけです。

　小さい墳墓ならば『古事記』『日本書紀』の記述通り、畝傍山の麓にきちんとあります。今の畝傍御陵の領域です。

　ところが、です。ここから少しややこしい話になります。

　畝傍御陵の場所には元々、小さいお墓らしいものが二つあったのです。丸山陵とミサンザイ陵です。

　丸山陵は畝傍山の東北にありました。これは『古事記』の記述と完全に一致し『日本書紀』の記述とも矛盾しません。

　しかも、丸山陵が神武天皇陛下の御陵だという現地伝承もあったのです。そうなると、神武天皇陛下の御陵は丸山陵である、という結論になりそうなものです。

　しかし、江戸時代に神武天皇陛下の御陵はミサンザイ陵である、という風に決定されました。

　どういうことかというと丸山陵は同和地区の近くにあったのです。

　江戸時代は部落差別が法制化されていた時代です。天皇陛下の御陵が被差別部落の近くにある訳がない、という理由で『古事記』『日本書紀』の記述とは若干場所がずれている平地にあるミサンザイ陵を神武天皇陛下の御陵だと定められてしまいました。

　ですが、天皇陵の墓守のことを「陵戸」と言いますが、陵戸は律令国家の時代から賤民として扱われてきました。ですから天皇陵の近くに同和地区があるのは実際には全く不思議ではなく、歴史的な経緯からすると当然のことだったのです。

　明治になってからも江戸時代の比定をほぼ継承したので、ミサンザイ陵を中心に畝傍御陵を整備しました。　その畝傍御陵整備の過程で丸山陵もその周辺の部落も畝傍御陵の領域に含められました。

　この事に関連して同和地区の強制移転問題が発生しています。実際に強制があったかは今でも議論は別れますが、江戸時代における神武天皇陵の歴史学的には大いに瑕疵のある比定が、同和問題を複雑化させた面は否めないでしょう。

　なので神武天皇陛下の御陵は畝傍御陵なのか、と言われると、答えるのは難しいと言わねばなりません。また政治的な問題も絡んでくる話となります。

　二千年以上も前の天皇陛下の御陵を巡る話が今でも政治的な議題となるのは我が国の歴史が長いことの証左であるかもしれません。

　ただ、江戸時代の部落差別の陋習に基づく判断を今の政府が継承しているとすれば、それは大きな問題であると思いますし、神武天皇陛下の御心に適うとは思い難いです。

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一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。

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