« TPP批准で見えて来ること | トップページ | 自由で軽ろやかな地球大の紐帯の世界 »

2018年6月 2日 (土)

意外な偉人――聖徳太子の素顔


人気ブログランキングへ

 聖徳太子については「やはり偉人だった」と思う。ただし、多くの人がイメージするのとは違った側面が多い。

 まずは両親の方からイメージが崩れる。

 聖徳太子の両親って、小説やドラマでは好意的に描かれるけど、史料を読めば読むほど「(控え目に言って)トンビが鷹を生んだ」という評価しかできない。

 あの時代のオンライン小説を書こうとしてビビったことがある。

「え?え?え?・・・・本当に聖徳太子の両親!?」って感じですね。

 父親の用明天皇は仏教を初めて認めた天皇と言うことで称えられるけれど、斎宮を襲った悪名高き皇族が即位した最初の例でもある。

 一方の母親は夫と別の妃の間に産まれた義理の息子と再婚する。

 子供向けの聖徳太子の伝記を読んだ時と全く印象が違ったけれど、大人向けの小説を読んでも子供向けの話と大して変わらない内容。

 一方で歴史学界は、というと「聖徳太子ではなく厩戸王だ!」という下らない議論で歴史教科書を巡る論争をしているんですからね・・・・。これは歴史学者と言うよりも、一部の変人を相手にしている行政が悪いのだけれども。

「聖徳太子はいないけれど、厩戸王はいた」って、「真田幸村はいないけれど、真田信繫はいた」というのと同じぐらいの詭弁。

「後世聖徳太子と呼ばれた人はいたんでしょ?誰でも聖徳太子が追号ということぐらいは知っとるわ!」と言えば簡単に論破できることで行政はいつまでも議論しております。

 一方で九州王朝説は『史学雑誌』にも掲載されたことのある学説なんだけどスルーしていますね。まぁ、それはいいけれど。

 まさか子供たちが読む歴史教科書に

「聖徳太子の父親は伊勢神宮の斎宮を襲いましたが、蘇我氏のごり押しによってめでたく天皇に即位しました。父親がなくなると母親は聖徳太子の異母兄と再婚しました。」

等と書くわけにはいかないが、こうした話は聖徳太子の名誉になる話ではないことは言うまでもない。だいたい皇族の恥とも言える話である。

 つまり、後世の造作ではなく史実の可能性が高いのだ。

 そういう環境の中で聖徳太子は偉人に育った。やはり後世に「聖徳太子伝説」を遺すだけの素質があったのだと思う。

 母親の話にも関連するが、聖徳太子のお墓は叡福寺と言うお寺にある。

Photo

 叡福寺には岸信介元総理の筆による「聖徳廟」との額がある。

 そして叡福寺の奥に宮内庁の管轄となっている聖徳太子の陵墓参考地がある。

Photo_2

 このお墓には3人の方が埋葬されている。叡福寺側は聖徳太子とその母親、そして妃の一人である膳夫人だろうとしているが、それは少し怪しい。詳しくは別の機会に述べたい。

 もっとも叡福寺が聖徳太子の菩提寺であることはほぼ確実であると思われる。


人気ブログランキングへ

 聖徳太子の事績の多くは九州王朝からの盗用である。

 いわゆる「遣隋使派遣」も史実ではない。『日本書紀』にあるのは「遣使」であって、しかもその内容は「朝貢外交」であり、「日出づる処の天子」等と言うのは片鱗も姿も見せない。

 「中国に対等外交を迫った偉大な指導者」と言うのは『日本書紀』にも載っていない、後世の史家による妄想である。あれは本来、上宮法皇という九州王朝の天子の話だ。

 上宮法皇も今では聖徳太子と同一人物だとされている。その根拠になっているのが『上宮聖徳法帝説』だ。

 「上宮法」と書いてしまうと聖徳太子は皇太子であって天皇ではないのだから、明らかに別人とバレてしまう。そこで「上宮法」とした。皇太子を「王」や「大王」と呼ぶのは例があるからだ。

 そして上宮法皇の崩御の年月日と聖徳太子の薨去の年月日は全く異なるのだが、それも無理矢理合わせた。

 そのため『上宮聖徳法王帝説』に引用されている「天寿国繍帳」は本来「400字」丁度だったのが、聖徳太子の亡くなった年月日を改竄するために「401字」になってしまった。

 「天寿国繍帳」は聖徳太子の妃の一人である橘太郎女が作ったものである。聖徳を称える曼荼羅だが、玉虫の羽で作ったといわれている。現存しているのは残念ながら一部だけなので、その内容を知る手がかりである『上宮聖徳法王帝説』が内容を改竄引用しちゃっているのは困る。

 だが、これは裏返せば年月日以外の部分は正確な可能性が高い、ということである。事実、「天寿国繍帳」は現物が一部残っているため、『上宮聖徳法王帝説』の内容が概ね正しいことは確認できる。

 この「天寿国繍帳」には膳夫人の記述はない。これも膳夫人と聖徳太子が合葬された可能性を否定する根拠の一つである。

 さて「天寿国繍帳」を見ると聖徳太子が宗教者として優れた人物であることがわかる。聖徳太子の思想は次の言葉に要約される、と言うのだ。

「世間虚仮、唯仏是真」(現象の世界は仮の姿であり、ただ仏のみが真実存在である)

 唯神実相の真理を聖徳太子は理解されていたのである。


人気ブログランキングへ

 聖徳太子は日本仏教の祖とも言われている。

 九州王朝にも仏教は伝来していたはずで、観世音寺は九州王朝が滅亡した後も力を持っていたのだが、平安時代以降は聖徳太子の影響力は大きくなる。

 筆頭は弘法大師空海だ。

 実は叡福寺は真言宗である。理由は空海が「私は聖徳太子の生まれ変わりである!」と宣言したことによる。

 それが事実かどうかは空海の守護神である清瀧権現に聞いてほしい。とあるスピリチュアル系のブログには聖徳太子の守護神も清瀧権現だと書いてあったが、文献上の根拠はない。

 そして見真大師親鸞も立正大師日蓮も、みんな叡福寺にお詣りしている時に聖徳太子から啓示を受けたという。二人とも天台宗系なのだが、当時の宗派は学閥みたいなものであった。

 親鸞は聖徳太子のことを「和国の教主」と呼んで崇敬した。聖徳太子信仰は真言宗が始めて浄土真宗が強化したのである。

 一方、日蓮も聖徳太子のことを尊敬していたし夢に現れた時には喜んでいたのだが、いざ『法華義疏』を読むとどうも違和感が湧いてきたようだ。

 というのは『法華義疏』には天台教学がないのである。これはオカシイ、天台大師よりも聖徳太子は後世の人物である。

 日蓮聖人は天台宗の人間であることを自負していた。『法華義疏』に天台大師の教学が記されていないことに日蓮聖人は批判を加えている。

 確かに『法華義疏』が聖徳太子の著作であるならば、あれだけ遣唐使(繰り返すが遣隋使では、ない。この時代の『日本書紀』の編年はズレている。)を繰り返し派遣し、高句麗僧の慧慈に仏教を習った聖徳太子が天台大師の教えを知らないわけがない。

 もしも慧慈が天台大師の教えを知らず、小野妹子も天台大師の教えに関心を持たなかったにしても、遣唐使に派遣された留学僧たちは天台大師の教えの素晴らしさに気付いたはずである。それに耳を傾けなかった聖徳太子は本当に偉人なのか、という議論が湧いてもおかしくない。

 だが、そもそも『法華義疏』は聖徳太子の著作ではないのである。

 九州王朝の上宮法皇が「収集」してきた本だ。詳しくは古田武彦先生の「法華義疏の史料批判」をお読みいただきたい。

 誤解してはいけないのは、世間でいう聖徳太子のイメージが間違っているからと言って、それが聖徳太子架空説や聖徳太子非偉人論の証明にはならないということだ。

 唯神実相の真理を「世間虚仮、唯仏是真」という形で言葉に残したのは、我が国では聖徳太子が最初である。やはり聖徳太子は偉人であるし、その素晴らしさがわかった弘法大師や立正大師、見真大師も素晴らしい宗教家だ。


人気ブログランキングへ

日野智貴の5つの誓い

一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。


人気ブログランキングへ

【お願い】

 私が「日本国実相顕現・自然と調和した新しい文明の構築」のために活動するためには資料が必要です。

 Amazonの「ほしいものリスト」にある資料を贈呈して下されれば幸いです。よろしくお願いします。


人気ブログランキングへ

【お知らせ】

日本を守る!地球を守る!若者の暮らしを守る!
「緑の保守主義」の立場に立つ新政未来の党に入党しませんか?
 天皇陛下に中心帰一して、自然と調和した新しい文明の構築を!
入党申し込みはこちらから!


人気ブログランキングへ

【リンク】

連絡先

Twitter「讃嘆若人◆日野智貴」

Facebook「日野智貴」

所属団体

生長の家青年会

生長の家兵庫教区青年会

古田史学の会

いのちを守る親の会

アニマルライツセンター学生部


人気ブログランキングへ

新しい時代のための必読書
「日本国実相顕現」と「自然と調和した新しい文明の構築」を目指すうえで、ぜひ読むべきおススメの本です!
下記リンクから購入してください!よろしくお願いします!

>栄える生活365章新版 [ 谷口雅春 ]

価格:2,098円
(2017/3/30 14:22時点)

>【新品】【本】神を演じる前に 谷口雅宣/著

価格:1,337円
(2017/3/30 14:25時点)

>真理(第3巻(初学篇))新版 [ 谷口雅春 ]

価格:1,851円
(2017/3/30 14:23時点)

>【中古】 足元から平和を / 谷口 雅宣 / 生長の家 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】

価格:279円
(2017/3/30 14:24時点)

>古事記と現代の預言【中古】

価格:2,800円
(2017/3/30 14:21時点)

>失われた九州王朝 [ 古田武彦 ]

価格:3,024円
(2017/3/30 14:28時点)

>【送料無料】 盗まれた神話 記・紀の秘密 古田武彦・古代史コレクション / 古田武彦 【全集・双書】

価格:3,024円
(2017/3/30 14:28時点)

>真実の東北王朝 [ 古田武彦 ]

価格:3,456円
(2017/3/30 14:29時点)

>「日本国憲法」廃棄論 [ 兵頭二十八 ]

価格:1,728円
(2017/3/30 14:32時点)

>【中古】まほらまと 世界中の誰もが必ず仕合せになれる 本当の幸福論・真実の世界平和論 / 南出喜久治

価格:948円
(2017/3/30 14:32時点)

>検察の罠 [ 森ゆうこ ]

価格:1,620円
(2017/3/30 14:35時点)

>日本を破壊する5つの罠 [ 森ゆうこ ]

価格:1,620円
(2017/3/30 14:36時点)

>小沢主義 [ 小沢一郎 ]

価格:514円
(2017/3/30 14:37時点)

ノーミート料理のご案内
私は、「地球環境保全」「飢餓対策」「動物の生存権」の観点から、ベジタリアンとして活動しています。
皆様にも、ノーミート料理を推進しています。ノーミート食材等は以下のリンク先からご購入下さい。
(※私が代表を務める新政未来の党はエシカル・ヴィーガニズムを推奨していますが、非ヴィーガンのベジタリアンを排除するものではありません。)

>【クール便送料別途】飲食店様必見プロ仕様!揚げるだけ大豆ミート唐揚げ ヴィーガン対応 800g rt

価格:1,431円
(2017/3/28 09:00時点

>ヴィーガンのお菓子【電子書籍】[ Heather Hope ]

価格:309円
(2017/3/28 09:01時点)

>【漫画コミック】【メール便200円対応可】 ベジタリアンって何だろう?に答えたコミック「ベジタリアンは菜食主義ではありません」ベジタリアン、ヴィーガン(ビーガン) 1冊 st pns jn

価格:432円
(2017/3/28 09:02時点)

>【精進料理・ビーガン対応】 たっぷり使える4倍希釈の菜食つゆの素 500ml st jn

価格:648円
(2017/3/28 09:03時点)

>【クール便送料別途】サンフランシスコのヴィーガン・トマトハンバーグ120g rt ベジタリアン、ダイエット

価格:313円
(2017/3/28 09:11時点)

>【クール便送料別途】エージェー ヴィーガン対応大豆ハム1kg 大豆ミート、大豆肉 rt

価格:1,909円
(2017/3/28 09:11時点)

>【送料無料】【メール便限定】【お一人様2セットまで】パルサンバー 4種セット【グルテンフリー】【ヴィーガン】【ローチョコレート】

価格:1,310円
(2017/3/28 09:12時点)

>【送料無料】【ケース価格】【オーガニック ヴィーガン】グレープフルーツジュース 1L×12個 オーストラリア産【オーガニック セット JAS 有機食品 紙パック飲料 ダイエット 運動会】【ギフト】【 楽天 】

価格:11,081円
(2017/3/28 09:13時点)

>無国籍ヴィーガン食堂「メウノータ」の野菜がおいしい!ベジつまみ [ 伴奈美 ]

価格:1,620円
(2017/3/28 09:14時点)

皆様が購入していただいた金額の一部が私のアフィリエイト収入となります。皆様から頂いたアフィリエイト収入の全額は、日本国実相顕現と自然と調和した新しい文明の構築のための活動資金とさせていただきます。


人気ブログランキングへ

 

 

 

 

 

« TPP批准で見えて来ること | トップページ | 自由で軽ろやかな地球大の紐帯の世界 »

多元的古代史観」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1660159/73609649

この記事へのトラックバック一覧です: 意外な偉人――聖徳太子の素顔:

« TPP批准で見えて来ること | トップページ | 自由で軽ろやかな地球大の紐帯の世界 »

フォト
無料ブログはココログ