リニア新幹線と『凡庸の唄』: 日野の一応公式ブログ

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　生長の家総裁・谷口雅宣先生の『凡庸の唄』って、タイトルから「生長の家は凡人を育てる宗教になったのか？」と誤解する人もいるけど、それはこの詩をちゃんと読んでいない証拠。

　ここに出て来る凡庸は、新幹線で移動する距離も各駅停車の在来線で移動する。

　凡人には出来ることではない。

　だけど、スピード重視の今の社会では、彼らは評価されない。

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　世間では何事も素早く済ませるのが「秀逸」だとされる。

　だから「東京と大阪を40分で結ぶリニア新幹線」なるものがもてはやされる。　

　無論、リニアモーターカーの技術力は素晴らしい。「秀逸」である、といっても良い。

　だが、その技術力を「東京と大阪を40分で結ぶ」というようなことに使う予算と時間と資源があるのであれば、もっと別の事に使うべきである、と考える。

　新幹線は早いのは便利ではあるが、早さを追求するのであれば飛行機に乗ればよい話だ。

　私は地方への新幹線の整備は必要だとは思うが、無理してリニア新幹線を開通させるようなことには反対である。

　リニア新幹線のほとんどは地下を通るらしい。景色を楽しむことなく、ただ速さを追求するだけ。

　しかも、その路線を通す過程で地下水が枯渇するなどしている。

　メリットよりもデメリットが上回っているのではないか。

　旅行を楽しむならばリニア新幹線は不要だ。ビジネスに必要ならば今の新幹線でも需要は満たせている。その証拠に東海道新幹線ですら自由席が空席になることもある。

　そもそもインターネットの発達により、高速移動手段は必ずしも必要ではなくなっている。本当に急いで日本の端から端まで飛ばないといけないのであれば、文字通り飛行機で飛んで行けばよい時代なのだ。

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　「並行在来線問題」というのがある。

　地方の整備新幹線と並行して走っている在来線路線の利用客が減っており、そうした在来線が赤字に苦しんでいる、という話だ。

　JRは赤字路線の切り捨てに走っている。地方自治体も新幹線誘致はするが、並行在来線や田舎のローカル線については、新幹線ほどには重視していない。

　地方の人間は鉄道ではなく自動車を主に使うようになっている。これが現実だ。

　自動車社会からの脱却は未だに出来ていない。

　田中角栄が新幹線建設を推進したのは、自動車偏重の社会からの転換という意味合いがあった。

　無論、それに関して利権の問題もあっただろうが、自動車偏重のままで良いのか、という問題提起は今の時代にも通用する。

　今の時代、自動車は途上国でも作れるようになりつつあり、自動車が日本経済の中心である時代は終わりつつある。

　また、自動車が多すぎることが交通事故の原因にもなっているのではないか。

　電気自動車を始め環境への負荷の少ない車が開発されたとはいえ、十年持てば良い方で数年の買い換えも珍しくない車を大量生産することはあまり環境に良いとは言えないだろう。

　今の時代は鉄道の路線を増やさなくともDMV という鉄道と道路の両方を走れる車輌も開発されている。

　こういった公共の交通機関の整備も行い、今の自動車大量生産･大量購入の社会のあり方を見直すのも政治の役割だろう。

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　私は一昨年、党務で東京に行った際に在来線で帰宅した。

　静岡当たりでは在来線は各駅停車で、快速列車すらない。

　まさに『凡庸の唄』そのものの道中であった。

　景色を楽しめて味わい深い道中であった。無論、東京から関西まではやや遠すぎるのではあるが。

　途中、名古屋駅で近鉄に乗り換えるためにJRを降りようと乗り越し精算をした。

　すると精算機からエラーが出た。

　駅員のところに持っていくと、こう言われた。

「どの路線に乗ってきたのですか？」

　普通に東海道本線で来たのだが・・・。

　こういうトラブルも旅の楽しみである。

　岐阜に遊びに行ったときの道中も各駅停車であったことは、過去のブログにも書いた。

　『凡庸の唄』には次のように記されている。

　幸せとは

　人・物・事のめぐり合わせに

　価値を見出すこと。

　見出すだけでなく、

　しっかりと味わうこと、

　触れること、

　皆仲間じゃないかと慈しむこと。

　せっかく旅に出ているのに、

　出立地と目的地しか味わえないのでは、

　本当に生きているとは言えない。

　凡庸は、

　そのことを知っている。

　多くの国民はそのような価値観を知らない。だから、リニア新幹線を拍手喝采する。

　そのような大衆に媚びるのが政治家の仕事だろうか？

　政治家たるもの、国民の意見を尊重することも大切であるが、大衆が特定の価値観に偏った時に是正することも、政治の役割のはずだ。

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日野智貴の5つの誓い

一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。

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