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2018年12月

2018年12月24日 (月)

クリスマスと元旦と生命尊重の理念


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 昨日は天長節、天皇誕生日でした。生長の家兵庫教区では青少年一泊見真会があり、大盛会のうちに終わりました。

 今の青少年対策部長が菜食にとても理解のある方で、とてもありがたいです。美貫(ヴィーガン)実践は、日本国実相顕現のためにとても大切なことです。

 ところで、今日は生長の家総裁・谷口雅宣先生の誕生日です。

 とは言え、生長の家では潔癖なぐらい個人崇拝的なことは嫌うので、「総裁誕生日」みたいなイベントはありません。結果、私は一人で寂しいクリスマス・イブを過ごすこととなります。

 天皇誕生日には色々なイベントに声がかかるのに、総裁誕生日には何のイベントもありません。寂しいですね。

 ちなみに、女性とクリスマスに逢おうと思えば、一ヶ月以上前にアポイントメントを取る必要があるそうです。理由はクリスマスには女子会というイベントが開催されるのだとか。(盟友・ちびうささんの情報。)

 明日のクリスマスはイエス・キリストの誕生日です。今上天皇陛下、総裁先生、ときてイエス・キリストと、誕生日が三連続ですね。

 だいたい今夜にサンタクロースがプレゼントを子供たちに配ります。

 サンタクロース、つまり聖ニコラスの記念日は厳密には12月6日だそうで、教義に厳格な正教会(今でも一部の修道士は菜食を貫いている)の家庭では、12月6日に子供たちの靴下にプレゼントが入っているのだとか。

 確かに、聖ニコラスとクリスマスが関連付けられる必然性はないのですが、それを言い出すとイエス・キリストがクリスマスに産まれたという根拠もないのですよね。

 『聖書』にはイエス・キリストの誕生日は書かれていません。クリスマスにイエス・キリストが生まれたというのは、後世の人による願望です。

 というのも、元々クリスマスはミトラス教の祭日だったからです。だから「縁起が良い日」にイエス・キリストが生まれた、ということにした、というのが真相でしょう。

 こういうと「それじゃあ、クリスマスを祝うのはバカらしい」という方も出てきますが、そういう意見には私は賛同しません。

 だって、日本の建国記念の日(紀元節)も神武肇国の頃の元旦です。それを今の暦に直すと2月11日になる、ということで祝っているのです。

 じゃあ、神武天皇は本当に元旦丁度に日本を建国したのか?それは、判りません。恐らく、後世の人が「キリの良い日に建国されたことにしておこう」としたのでしょう。

 クリスマスも元旦も、実は新年を祝うという意味では一緒です。クリスマスツリーを新年まで飾る国もあるそうです。

 そう言われてみると、クリスマスツリーも門松も、どちらもおなじ常緑樹(冬でも緑の葉が生い茂る樹)を飾るということでは一緒です。だから、一部の方は「キリスト教の風習を祝うとはけしからん」と言われますが、根本は神道もキリスト教も一緒な訳です。

 聖徳太子も元旦が誕生日だそうですが、それが事実かどうかも私は知りません。

 そもそもどうして元旦がめでたい日なのか、という根拠はどこにも無いわけです。ただ、キリの良い日に一つのけじめとしてお祝いをするのは、決して無意味なことではないと思います。

 いや、「無意味なことではない」というよりも「大いに意味がある」と言った方が良いかもしれません。

 昔の日本人はみんな元旦が誕生日でした。数え年では元旦に年を取るのです。

 それは、人間はすでに母親の胎内にいる頃から命が宿っている、という考えから「生まれてきた年」には既に十月十日以上生きている、だから「生まれてきた年」からすでに一歳である、さらに母親の胎内に受胎するまえから既に命が宿っている、というわけでその「生まれてくる前年」の「元旦」を「0歳」の誕生日にする、という趣旨でした。

 だから元旦は、全ての国民の誕生日であると同時に、その翌年産まれてくる赤ちゃんの誕生を祝福する日でもありました。

 それが旧暦での紀元節でもある訳ですから、国家の誕生日と自分の誕生日と全ての国民の誕生日と、そして未来の赤ちゃんの誕生日とを同時にお祝いする、「国のいのち」と「人のいのち」とを共に祝福する日であったわけです。

 その、とても素晴らしい日に天皇陛下は四方拝を始めとする祭祀を執り行われます。


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 昭和の國體学者である筧克彦先生は「乞食であっても国家の大生命の体現者である」と言われていましたが、この自覚こそが日本の素晴らしい生命尊重の伝統であります。

 今の日本の様々な問題は、現象的には色々ありますけれども、その根本は「生命尊重の伝統」が失われつつある、というとても残念な事実です。そのことを谷口雅春先生は戦後に著書『心と食物と人相と』で次のように記されています。

 戦後、海外の栄養学説が日本でも幅をきかすようになって、良質の蛋白質は肉食でなければ得られないという宣伝が行われ、政府でもその宣伝と共に国民に肉食をたべさせてやりたいとの愛念から、海外から獣類の屍骸の肉を輸入することをはじめ、だんだん瑞穂の国に長く生活し来った日本民族の植物食生活がすたれて、肉食偏重の生活に国民の嗜好が変って来たのであります。そのために米食はだんだん減り、米作田地の休耕や、果樹園への転作を政府が補助金を交付して奨励するようなことになったのであります。その結果、日本人の食する食物の八十パーセントは海外から輸入しているなどという不合理な結果を招き、それが人口増加問題とからんで、妙な結論を出し、「食物が足りなくなるから、妊婦は堕胎すべし」などと叫ぶ者さえ出ているのであります。それが愛の道にかなわない間違いの主張であることは誰にもわかるはずのことなのであります。

 今の日本では流石に堕胎を推奨するような言動は、「中絶の自由」等ということを喚くフェミニストを除くと居なくなりましたが、それでもテレビでは「途上国での人口爆発は問題であるから、途上国には堕胎や避妊の方法を教えなければならない」という方が出演したりして国民を洗脳し、生命尊重の気風を失わせようと努力しているのです。

 昔の日本人は胎児にも生命が宿っているという自覚があったのですが、最近の日本人は創ではなくて、私にも

「人口爆発が問題になっている今、食糧が足りなくなるから少子化は問題ではないし、途上国についてはやはり堕胎で人口を減らしてもらわないと困る。」

という様な意見を言っている方がかなりいるのです。

 彼らの多くは堕胎の自由化を求めるフェミニストであるのですが、彼らは胎児に命が無いという特殊な理論をもっていて、ただ、それだけでは多くの国民が納得できないことに気付くと「人口爆発は問題である」というテーマを今さらのように持ち出すわけです。

 ところで、そんなに人口爆発に食糧危機を憂えて、それがお腹の中の赤ちゃんを殺さざるを得ないぐらい深刻なものである、というのであれば、先ずすべきことは肉食を止めることであります。

 今の世界で生産される穀物の三分の一が家畜の飼料となっているのです。

 それで、途上国に対しては「赤ちゃんを殺せ」と言い、先進国でも「経済的理由での堕胎は女性の権利である」と言って多くの赤ちゃんを殺しておきながら、自分たちは途上国の方や貧困層の方が飢餓に苦しんでいる中、それを家畜の餌にしてそしてその家畜を殺して食べる、という、二重三重の殺生の業を積むということが、倫理的に赦されるはずが決してないのであります。

 どうも世の中には理屈の判らない人がいるようで、「美貫が増えると植物だけを人類が食べることになる、それだと食糧危機が深刻化するのではないか」という意味不明な戯言を言う人がいるのですが、そういう人はどうやら戦前からいたようです。

 それで、宮沢賢治はその小説『ビジテリアン大祭』において登場人物に「菜食主義者が増えると家畜の飼料に回っていた分を人類に回すことが出来るので、却って食糧危機の問題の解決になるのである」という旨のことを言わせています。

 宮沢賢治も国柱会という、日蓮宗系の天皇信仰の宗教の信者であって、真の尊皇愛国の道を究めると自ずから生命尊重の信念を持つのが日本の素晴らしいところです。


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そう言えば先日、ある友達に「クリスマスに何を食べるの?」と言われて、要するに「チキンを食べるの?」という意味だったことがあります。

 私が美貫だと知っていて、一体クリスマスに何を食べているのだろうか、という疑問だったと思いますが、実は私はつい最近までクリスマスにチキンを食べる風習があることを知りませんでした。

 では、チキンを食べることに何か、宗教的意義はあるのだろうか?イーサーは自分の誕生日にチキンを殺せ、と言ったのだろうか?或いは、原型となったミトラス教の風習か?

 多分、ミトラス教でもキリスト教でも「12月25日(又はそのイブ)にはチキンを食べるべし」という教義はないはずです。仮にそんなことを言う存在がいれば、私はそれを信仰の対象とはしませんが。(笑)

 キリスト教が肉食を容認しているのは聖パウロが原因なのですが、ただやはりキリスト教の修道士には生命観がしっかりしている人がいて、一部の修道会では今でも菜食を実践しているようです。素晴らしいですね。

 先程挙げた正教会では特にそういう方が多いようです。

 よく誤解されているけど、親鸞上人の肉食妻帯も肉食は罪ではない、と言ったわけではありません。

 私は浄土真宗の門徒ではないから親鸞上人と肉食妻帯の関係は私の信仰には直接影響はありませんが、ただ、それでも日本最大の宗派の宗祖が本当に肉食を容認したのだろうか?という疑問があり、調べてみました。

 すると、親鸞上人が家畜の肉を食べることを容認した、という記録は実はないのです。結婚を容認したり、女性と結ばれることを容認したりした文章はあるけど、「肉食をしても良い!牛も豚もどんどん食べよう!」と言った文章は皆無なんです。

 みんな「肉食妻帯」をセットにしているから色々間違える訳で、妻帯の禁止というのは「家族を贔屓して修行を放置しないため」であるのに対し、肉食の禁止は「畜生にも仏性があるから殺してはならない」というのが本当の目的な訳です。

 だから「妻帯禁止?いや、夫婦で一緒に幸せな家庭を築いて、仏法を実践して何が悪いの?」という感じで、明治以降は浄土真宗だけでなく他の宗派でもみんな結婚するようになったけど、肉食については今でも「私は殺生などしない!」と貫いている僧侶はおられるようです。

 ちなみに、「畜生にも仏性があるから殺してはならない」というのを徹底したのが日蓮聖人で、日蓮聖人は虫一匹たりとも殺さないという、徹底した美貫でした。先述の宮沢賢治もそうした日蓮聖人の志を引き継いでいるといえます。

 話を親鸞上人に戻すと、こういう逸話があります。

 北条政子の十三回忌に色々な僧侶が招かれて、親鸞上人も招かれたところ、出された料理に何と鱈があったのです。

 すると、僧侶はどうしたか。みんな袈裟を脱いで「今の私は僧侶ではありません」という風な態で、平然と魚を食べたわけです。

 そうした中、親鸞上人は一人袈裟を着たまま食べたので、当時9歳の北条時頼が不思議に思って「お坊さんは袈裟を脱いで魚を食べるものじゃないの?」と聞きました。

 すると親鸞上人は「僧侶は殺生をしてはなりません。ただ、今は末法の世であるから不殺生戒を守れずこの魚を食べることになってしまったので、僧侶としてこの魚を供養しながら食べようと思い、袈裟を着たまま食べているのです。」と答えたとか。

 私は末法の世だからこそ美貫を実践するべきだと思っていますが、ただ、そういう親鸞上人みたいな態度はある意味筋が通っているわけです。今の時代に回転ずしに言っている浄土真宗の門徒のうち、その魚を供養しながら食べよう、と思っている人は果たして何人いるでしょうか?

 とりあえず、私はクリスマスにチキンを食べることはありません。鶏たちが大量に殺されている、そういう産業にお金を払うと、資本主義というのは「需要があるから供給がある」世界だから、鶏を殺す需要を産んでしまうことになるのです。

 需要があると必ず供給が生まれます。例えば、殺し屋の人が改心して「俺は人を殺すのは止めた!今日から極道からは足を洗う!」と決意しても「○○を殺してほしい!金なら出す!」と思う人が沢山いると、「殺し屋って、儲かる仕事だな。俺も殺し屋になって稼ぐか。」という第二、第三の殺し屋が必ず、出てくるわけです。

 そういう訳で、今日はあまりイベントの誘いもない日ではありますが、チキンを殺すようなイベントに誘われず、菜食を貫けるという面では良いことであると思います。(美貫でのクリスマスイベントを開けば?と思う貴方、みんなは美貫もクリスマスは予定が入っているようです。)


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一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

五、学問的方法によって真実の歴史を明らかにし、我が国の本当の歴史を復興させて次世代へ伝えていきます。


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2018年12月 3日 (月)

『法華経』とアニマルライツと「天皇国・日本」の実相顕現


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 宗教と言うのは、自分だけが救われるためにあるのではないのである。自分だけが救われたいのであれば、自己啓発書を讀むか、霊能力を身につけるか、或いはもっと科学的に経営学や栄養学を学んで富貴と健康とを手に入れるか、をすれば良いのであって、宗教の出番はないのである。

 また、「自分はこうして救われた、貴方もこうすれば救われる」と言うレベルに留まっているのは小乗の教えであって、それでは自己啓発セミナーと何ら変わる所はないのである。

 宗教家と言うのは、自分とその弟子と、せいぜい自分たちの教団に寄付をしたものとに「功徳」を与える、というものであってはならないのだ。無論、そういう小乗の宗教家も真理を説いてはいるものの、それでは一切の衆生を救うことはできないのである。

 大乗の教えとは、一切の衆生を救うことである。イエス・キリストは隣人愛を説き、異教徒にも愛を与えることを説いたのであるが、これはキリスト教が大乗の教えであるからである。

 もっとも、クリスチャンとて人間だけの救済に留まっている限りにおいては、まだまだ半人前なのである。ましてやカルヴァン派のように「救済される人間と救済されない人間とは、神の予定によって定められている」等というものは、一切の衆生を救済する気のない神を拝んでいるのであるから、これはイエス・キリストの説いたアガペーの教えとどう整合性が取れるのか、と言う問題があるのである。

 万教帰一の真理は正しく、偉大な宗教家は全てこの宇宙の真理を説かれたのであるが、それを凡夫は正しく継承しないから、様々な問題が生じる。ましてや、環境破壊や侵略戦争、反国家主義の論拠に宗教を使うものは、クリスチャンにも仏教徒にもいるが、彼らはわざと宗教の御教えを改竄しているのであるから、宗教家でも信仰者でもなく、詐欺師である。

 仏教においては、一切の衆生を救わんとするもののみが本当の仏教徒であり、そうでないものが仏教を名乗るのは詐欺行為である。

 ここにおける「一切の衆生」とは、決して人間だけのことではない。

 『妙法蓮華経』にはお釈迦様が真理の説法をした時、天界の諸神に阿修羅、人間、そして「非人」というのが集まった、と記されている。

 これが『法華経』の真理である。『法華経』とは人間だけに説かれるものではなく、天界の神々や阿修羅界に落ちた者、さらには天界・人界・阿修羅界にも含まれない「非人」にも説かれたのだ。

 ここでいう「非人」とは、阿修羅界よりも下の世界の衆生であるから、畜生界・餓鬼界・地獄界のことである。これを「天部の一部」と解釈すると、文脈上色々矛盾が生じる。日蓮聖人は『観心本尊抄』で畜生でも成仏できることを説いている。

 畜生界とは言うまでもなく、動物の世界である。お釈迦様は動物相手にも真理を説かれたのである。

 であるから、畜生という単語を差別的な意味合いで用いるのは、お釈迦様のみ教えに背くのであるから、そのようなものが仏教徒を名乗ると詐欺師なのである。


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 一切の衆生を救わんと願って始めて、「天皇国・日本」の実相顕現の真理に到達することができる。

 初代天皇である神武天皇の「八紘為宇」の本当の理念は、一切の生物が一つの家族となるような世界を築くことである。歴代天皇はその志を引き継いでいる。

 八幡菩薩応神天皇の時代には『法華経』は伝来していなかったが、彼は日蓮聖人の述べている通り、釈迦牟尼如来の迹仏である。それは日蓮聖人以前の託宣にも同様の記述があり、日蓮聖人が勝手に述べていることではない。

 それで、死後も八幡菩薩は託宣という形で『法華経』を尊重すべし、と言うことを説いている。

 死者の言葉など信じない、というものは聖徳太子を見ればよい。彼は『法華経』の真理を説かれたのである。

 今聖徳太子の著作と一般に言われている『法華義疏』は天台教学が含まれておらず、実際には聖徳太子よりも昔の人物の著作であって、それを九州王朝の上宮法皇が収集したのが真相と思われるから、聖徳太子の本当の言葉は「唯仏是真、世間虚仮」の八文字しか残っていない。

 これは生長の家でいう「唯神実相、唯心所現」のことであり、『法華経』の真理の真髄である。

 この聖徳太子の転生が空海聖人である。空海聖人と日蓮聖人は『法華経』の真理と「天皇国・日本」の実相顕現とが一体であることを見抜いた宗教史上の大天才なのである。

 これに並ぶのは、谷口雅春先生しかいない。雅春先生の『大日本神国観』には次のように記されている。

「すめらみことの御座より御光さし出でて洽く六合に照り徹らせり。

六合照徹光明遍照、六合照徹光明遍照・・・・・(繰り返す)

すべての生きとし生けるもの、すべての青人草、すめらみことを仰ぎ見て礼拝し讃嘆し感謝し奉る。」

「既に大宇宙の救済は成就せり。今波羅華実相の完全円満の相、地上に隈なく反映し実現して、中心帰一・万物調和の永久平和の世界今現ず。

一切の生物ところを得て争う者なく相食むものなく、病むものなく、苦しむものなく、乏しきものなし。」

 ここで谷口雅春先生は「一切の生物」と言われている。だから植物や菌類をも殺すのは良くないのであるが、『法華経』の真理は日蓮聖人も言われているように「罪業そのままで仏道を成ずる」ものであるから、菌類を殺したからと言って直ちに地獄に落ちるというような話ではない。

 しかしながら、動物は植物や菌類よりも人間に近い存在で、おまけに自我が発達している。植物や菌類にも自我はあるが、自我よりも全体の意識が大きいのに対して、動物は自我が比較的強いのである。

 特に哺乳動物は他の生き物よりも自我が発達しており、しかもより人間に近い存在なのであるから、それを殺すのがよろしくないのは言うまでもないのである。


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 安倍政権を支持している団体に日本協議会と言う日本会議の本部事務局を担っている団体があり、その関連団体に「谷口雅春先生を学ぶ会」なる組織があるのである。

 一説によると、その団体の副代表は「今の生長の家総裁は宗教家としての仕事を放棄している」と主張し、その例として「どう抗弁しようとも、総裁夫妻は、サイクリングやノーミート料理などに興じている、そのようにしか映りません」と述べている、という。

 同様の内容は、学ぶ会の会員を名乗るものがインターネット上に頻繁に投稿しているところである。

 しかしながら、ノーミート料理、つまり「肉食をしない」という実践こそが、『法華経』の真理であり「天皇国・日本」の実相顕現への道である。

 「谷口雅春先生に学ぶ」と言いながら、雅春先生の御教えを実践して肉を食べないようにしている者を否定するのは、詐欺師のすることである。他にも「ヴィーガンは偏食だ」というものもいるが、雅春先生の推奨していた食事を「偏食」と言いながら生長の家の信徒を名乗る宗教家や信仰者は、みな詐欺師である。

 谷口雅春先生は著書『心と食物と人相と』においてこのように述べている。

「心に描くことが形にあらわれる。動物を殺して、その肉を食いながら、心に“平和”を描くことができるでしょうか。もしできるならばそれは“道徳的反省”の欠如した精神薄弱者であるのであります。世界じゅうの多くの人がこのような精神薄弱者になっているから、“平和”“平和”と叫びながらいたるところに闘争が開始され、また継続されているのであります。」

 この御教えを学ぼうとするものが、平然と肉食を行う、等と言うことは決してあってはならないことなのである。

 また、日蓮聖人を本仏として崇めているはずの日蓮正宗のある僧侶が「日蓮大聖人が菜食をしたのは、当時の民衆は菜食をしていない僧侶を尊敬していなかったからであり、今の時代は『末法無戒』と言って別に肉食をしても何の問題もないのである」ということをブログに書いているのを読んだことがある。

 日蓮聖人はその生涯において一切、肉食をしなかった。魚や鳥も食べたことは無かった日蓮聖人を「本仏」としながら、その日蓮聖人が一度も認めていない肉食を行う僧侶は、日蓮仏法を語る資格を持たない詐欺師である。

 彼は日興上人が「もしも私の弟子たちが肉食をすることがあっても、それを理由に罷免することは無い」という意味のことを言った文章を根拠に肉食を否定していたが、日興上人も肉食をしていなかったのであり、これはあくまで「今は末法の世であるから、肉食と言う罪を犯すことがあっても私はそれを裁かない」という程度の意味である。

 日蓮聖人自身が「罪業そのままで仏道を成ずる」と述べている通り、肉食を一度すると直ちに地獄に落ちて救われないというものではないし、また、仮に地獄に落ちた衆生であっても救うのが『法華経』の真理である。

 だが、それを「肉食は何の罪でもない」とした場合、それは日蓮聖人や日興上人の教えを改竄しながらその二人の名を騙る詐欺師なのである。

 私はその僧侶の見解が日蓮正宗の公式見解かは知らないが、日蓮宗や真言宗にも肉食を平然と行う僧侶はいるようであり、また真言系・日蓮系の他の教団にも肉食を全く罪とも思っていない者はいるようである。

 生長の家においても、日本協議会一派ではない正統な教団にも、信徒には「ノーミート」を言いながら肉食を行っている講師が少なからず存在するが、そのような言行不一致は詐欺師のすることであって、宗教家のすることではないのである。

 万教帰一とは「あらゆる宗教の真髄は一つである」というものであるけれども、「宗教を騙る詐欺師」はそもそも宗教家ではないのであるから、彼らの説く教えが万教帰一に含まれることはあり得ないのである。

 知行合一という言葉があるが、実践に移っていない信仰は本当に理解したとは、言えない。


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 私は真言系の宗教や日蓮系の宗教、生長の家系の宗教において公然と肉食を行いながら空海聖人の名を騙り、日蓮聖人の名を騙り、雅春先生の名を騙り真理を説く詐欺師たちのことを非難したが、だからといってそういう詐欺師を僧侶や講師にする教団自体が悪いというのではないのである。

 日興上人が弟子の肉食を破門の理由にしないと述べたのは、人間には業というものがあり、中々全く罪を犯さない人間はいないから、罪を犯せば即破門、とするのは現実的ではないからである。

 しかしながら、真言宗も本来は『法華経』の真理を自覚した上での真言であるべきが、次第に『法華経』の真理を自覚せずして現世利益のために加持祈祷を行い、結果、安徳天皇や後鳥羽上皇の勝利を加持祈祷で祈ったものの効果なし、ということになってしまったのである。

 それを指して日蓮聖人は「真言亡国」と言われた。日蓮聖人は「利根の菩薩凡夫等の華厳・方等・般若等の諸大乗経を聞きし縁を以て大通久遠の下種を顕示する者多々なり」と言われており、『法華経』以外のお経であっても結果的に『法華経』の真理に導かれることもある、と言うことを述べておられるから、日蓮聖人が「真言亡国」と言われたのは単に真言宗が『法華経』以外の経典を重視したから、というのではなく、『法華経』に導かれる縁もありながらその縁を踏みにじり、畏れ多くも天皇陛下や上皇陛下の敗戦と言う懺悔しても懺悔しきれない悪業を招いたからである。

 加持祈祷すらも『法華経』の真理を充分に学ばずして行うと何の効果もないのに、ましてや『法華経』で一切の衆生を救おうとされたお釈迦様の御心に反する肉食を平然と行うことは、何の効果もないどころか返ってその詐欺的行為で悪業を積むのである。

 日蓮宗や日蓮正宗も同様で、確かに「南無妙法蓮華経」の題目を唱えると『法華経』の真理に導かれるのであるが、いくら導かれても肝心の本人が『法華経』の真理の真逆の方向に向かっていては、それは救いようがないことになるのである。

 日蓮聖人は人間の奥には仏性があると説かれたが、それならばどうして本来仏性のある人間が救われないのか、というと、仏性があるのにもかかわらず、その自己内在の仏性――生長の家では自己内在の神と言うが――に反する肉食をすることにより、自分の意思で自分の仏性に蓋をしているからである。

 私はこれらの教団の存在意義を否定するわけではなく、私は真言宗の檀家であり、日蓮宗最上稲荷教の信者であり、生長の家青年会・生長の家教職員会の会員であって、菜食を実践している宗教家がいることも知っているし、そういう宗教に寄生する詐欺師ですらも『法華経』の真理は救うのであるが、ただ、こうした詐欺師の行いに惑わされると一切の衆生を救う『法華経』の真理に背くことになるから、注意を喚起しているのである。

 宮沢賢治は国柱会において日蓮仏法を学び、菜食を実践しながら小説を書き続けたのであるが、信仰者たる者はみなこの宮沢賢治のようなものを手本にすべきであって、言行不一致の詐欺師をモデルにすべきではない。

 私は国柱会や宮沢賢治の言うことが全て正しいとは言わないが、宮沢賢治のその生き方自体は『法華経』の真理と同じベクトルを向いているのである。


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 天皇陛下とは日本国民だけのために存在するものではないのである。

 一切の衆生が天皇陛下の赤子である。日本国民というのは、偶々この日本列島において天皇陛下の臣民としての国籍を得ることができただけ、なのである。

 恵まれた存在には恵まれただけの義務があるのである。

 それは一切の衆生を救うことであり、当然のことながらその衆生には動物も含まれるのであるから、アニマルライツの尊重は日本人の義務なのである。

 かつて日蓮聖人は『神国王御書』において日本は神国であると言われた。それは八百万の神々に守られているからである。

 その筆頭が天照大御神であり、その次に八幡菩薩であり、そしてそれらの子孫が天皇陛下である。

 また、日蓮聖人によるとその日本はインドや中国よりも寺の数は多い。それは具体的にはどうかは判らないが、インドも中国も何度も仏教を弾圧した歴史があり、中国では前世紀にも文化大革命で多くの寺院が破壊されたし、今でも中国共産党の下で仏教は抑圧されており、インドでも度重なる宗教対立のせいか、今のインドに仏教徒は少ないようである。

 そういう諸外国と比べると、日本でも宗派争いや宗教抑圧はあったものの、それでも比較的恵まれた国である、ということが判るのである。

 そうした恵まれた国であるのは、天照大御神とその恩徳の体現者である天皇陛下のお蔭であり、日蓮聖人の言葉を借りると「善天善神」のお蔭なのであるが、恵まれた者には恵まれているだけの義務があるのである。

 かつて聖徳太子が『法華経』の真理を悟り、天台教学を学び「唯仏是真・世間虚仮」の真理を説いていた頃、九州王朝では未だに天台大師以前の仏説を崇めていたところ、白村江の戦いで九州王朝は敗北し、聖徳太子によって正しい真理を学んでいた近畿天皇家が列島の政権を握ることとなった。

 『隋書』によると九州王朝は「天を以て兄とし、日を以て弟と為す」という特殊な信仰を持っており、ここでいう「天」とは「未明」のことであって、要するに太陽神である天照大御神を月の神である高良大神の下においたのである。空海聖人が天照大御神を最高神とし、日蓮聖人が善天善神の筆頭に天照大御神をおいたのは対照的である。

 また、『法華経』の真理の足りない加持祈祷によって安徳天皇は入水に追い込まれ、後鳥羽上皇は流刑になったことは、日蓮聖人が繰り返し語る通りである。

 そして近代に入ってからの日本も廃仏毀釈を行い、すぐに廃仏毀釈については反省したものの、やはり「神社非宗教化」を始めとする宗教抑圧の政策を継続したため、大東亜戦争においても折角の「八紘為宇」の理念を活かすことができず、「八紘為宇」どころか「自存自衛」にも失敗して占領の憂き目にあったのである。

 ところで、普通はここまで外患・内乱が起きると国は滅びるものであるが、日本はとても恵まれた国であって、大東亜戦争の敗戦という未曽有の事態においても万葉一統の皇室は存続できたのである。

 また、いくら間違った権力者が宗教を抑圧しても、次から次へと正しい『法華経』の真理を説く宗教家が現れて来るのも、日本が善天善神によって守られている何よりの証拠である。

 ここまで『法華経』の真理を実践するのに恵まれた国はない。アニマルライツについても、例えばヴィーガニズムの実践は精進料理の伝統のある我が国においては本来、易行道なのである。

 その本来易行道であるヴィーガニズムを実践しない我が国の国民は、いい加減に自分が如何に恵まれた存在であるのか、を自覚して「一切の衆生を救おう」との決意に燃えなければならないのである。

 一度、日本人がその自覚に燃えたならば、「中心帰一・万物調和の永久平和の世界」たる「天皇国・日本」の実相顕現は、容易に実現するのである。


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一、全ての人間を神の子として祝福礼拝し、縁ある皆様に法愛の精神で接して周囲を和顔愛語讃嘆で満たします。

二、「尊皇愛国・自然共生・生命尊重」を一体のものとして把握し、現代社会の喫緊の課題である地球環境問題に取り組みます。

三、生長の家総裁に中心帰一して人類光明化運動・国際平和信仰運動を通した日本国実相顕現に邁進します。

四、若者・学生・生徒・労働者・少数民族・胎児・障碍者・薬害被害者の「いのち」と「権利」を断固擁護します。

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