歴史家・原田実氏がどういう人物かを示す一例
ネット上で「江戸しぐさ」批判を始め、もっともなことを言うようになって信者を増やしている原田実氏ですが、彼の厚顔無恥さは「和田家文書」偽作説を未だに撤回していないことにも表れています。
しかし、煩雑な歴史学上の議論をしてもついて行けない方もいるでしょうから、ここでもっと判りやすい例を挙げましょう。
かつて生長の家が自民党への不支持を表明した際、原田実氏は次のようにツイートしていました。
「生長の家」が安倍政権を批判というニュースへの反応、「生長の家」は1980年代から教団としての政治活動(具体的には自民党への選挙協力)をやめているし、日本会議にも参加していないし、総裁は何年も前から民主党支持を表明していた、という事実が知られていなかったことの方に驚く。
— 原田 実 (@gishigaku) June 12, 2016
これ自体は正しいです。が、これ、実は「お前が言うな!」とツッコみたくなる代物なのです。
というのも、その前年には原田実氏は日本会議について次のように述べています。
「万教同根・万教帰一」の教義を持つ生長の家がその手の団体のまとめ役になっているというのは大きいですね。@hatenademian @breathingpower @kikumaco @HRHSKYM @akabishi2
— 原田 実 (@gishigaku) September 9, 2015
そう、原田実氏は「事実が知られていなかったことの方に驚く」と言っていますが、自分自身が前年にはそのことを知らなかったのです。まさに、「自分のことを棚に上げて他者を批判する」という、学問を志す上での見事な反面教師です。
というか、この件については原田氏が意図的にデマを流したと言えないこともありません。
@gishigaku @hatenademian @breathingpower @kikumaco @HRHSKYM @akabishi2 今の生長の家は政治活動を行っておりません。原田実さん、いい加減デマを広めるのはやめてください。
— ヴィーガン僧侶 (ただの沙弥) (@hinotomoki2) September 12, 2015
このツッコミをしたのは高校生時代の私ですが、原田実氏はこの後、私からのツッコミはスルーした上で、発言を撤回するわけでも訂正するわけでもなく、明らかに事実に反するツイートをします。
「生長の家」3代目総帥に就任した谷口雅宣氏は90年代の政界再編で教団を反自民党に方向転換しようとした(生長の家政治連合活動禁止はその一環)ために信者の離反を招き勢力を失っています。@mkri0x
— 原田 実 (@gishigaku) September 14, 2015
@gishigaku @mkri0x 生長の家の「総帥」って、だれやねんwwwww
— ヴィーガン僧侶 (ただの沙弥) (@hinotomoki2) September 22, 2015
そもそも、生長の家政治連合の活動停止を決めたのは谷口に雅宣先生じゃないんですけど(笑)
何度も言いますが、お願いなので無責任なデマを流さないようにしてください。
その結果、自民党では創価学会との提携を深めて自公連立政権が続くことになるわけですが生長の家の内部からも旧政治連合系を含む生長の家本流運動が勃興、『生命の実相』の著作権は本流運動の側が押さえているために本部側では聖典配布もままならないことに@mkri0x
— 原田 実 (@gishigaku) September 14, 2015
「1990年代の政界再編」という、明らかに無関係の話が唐突に飛び出しました。冒頭のツイートで原田実氏は「1980年代から教団としての政治活動(具体的には自民党への選挙協力)をやめている 」と述べていますから、これは事実関係を知らなかったというよりも、明らかにデマと判っていっているのです。
何しろ、これは単なる年代のミスではありません。1980年代に「政界再編」など、存在しなかったわけですから、御表記ではなく意図的なデマであると考えた方が妥当です。
仮に百万歩譲って「勘違い」だとして、自分自身が過去の間違いを撤回も訂正もしていないのに、自分自身が間違えた情報を「知られていなかったとは驚く」等という厚顔無恥さは、人間性に問題があると言わざるを得ません。
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